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中国、北朝鮮への禁輸拡大、軍民両用製品が対象

2016年6月16日(木)10時03分

 6月14日、中国商務省は、北朝鮮向けの新たな輸出禁止品目を発表した。北京で1月撮影(2016年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

中国商務省は14日、北朝鮮向けの新たな輸出禁止品目を発表した。大量破壊兵器を作るのに利用可能な軍民両用(デュアルユース)製品が対象だとした。

新たなリストには磁性材料や高強度金属、化学繊維、レーザー溶接装置など数十品目が含まれる。また、化学兵器の製造に利用可能な10種類以上の化学薬品も含まれる。同省によると、核兵器や生物兵器、化学兵器の開発に使われる可能性があるという。

中国は北朝鮮が2013年に3度目の核実験を行った後、輸出禁止製品の長いリストを公表したが、今回のリストが追加される。

ただ、中国が制裁をどのくらい厳格に実施しているかは不明。中国はいまも北朝鮮の最大貿易相手国であり、中国のアナリストは北朝鮮に対する政策を厳しくし過ぎると、同国が崩壊して混乱に陥る危険があると繰り返し警告している。

北朝鮮は今年1月に4度目の核実験を実施、2月には人工衛星と称する事実上の長距離弾道ミサイルの発射を強行した。



[北京 14日 ロイター]


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