最新記事

2016米大統領選

米大統領選の民主指名争い、ヒラリーが勝利宣言

2016年6月8日(水)12時06分

6月7日、米大統領選の民主党候補指名争いで、クリントン前国務長官が勝利宣言した。写真はNYでの集会で支持者に手を振るクリントン氏(2016年 ロイター/Lucas Jackson)

 米大統領選の民主党候補指名争いで7日、クリントン前国務長官が勝利宣言した。支持者への電子メールで「民主党候補指名を皆で獲得した。史上初めて、女性が米大統領選で主要政党の候補になる」と表明した。

 民主党はこの日、6州で予備選・党員集会を実施。クリントン氏はニュージャージー州予備選で、サンダース上院議員を制して勝利した。

 AP通信とNBCは6日夜、クリントン氏が大統領選で民主党候補の指名獲得に必要な代議員数を確保したとする集計結果を伝えた。一方、サンダース陣営はメディアによる「性急な判断」として批判した。

ガラスの天井破った

 クリントン氏は「最も高く、硬いガラスの天井」を突き破ったと宣言。「われわれは今夜、誇りを持って言える。米国には破れないほどに強力な障壁、破れないほど高い天井は存在しないと」「大きな夢を持つ少女たち。あなたは何にでもなれる。大統領でさえも」などと語った。

 クリントン氏はまた、ニューヨークのブルックリンで開いたイベントで支持者を前に演説し「節目に到達することができた」と感謝。女性の権利向上運動の長い歴史を踏まえ「先輩諸氏のおかげ」と強調した。

 クリントン氏は演説で、サンダース氏の支持者にアピール。所得格差の是正を訴える同氏の運動で、民主党はより強化された、と述べた。

カリフォルニア州は接戦のもよう

 きょうの予備選・党員集会の焦点は、大票田のカリフォルニア州。クリントン氏がサンダース氏に敗北した場合には、11月のトランプ氏との本選に影響する可能性もある。

 カリフォルニア州予備選は、およそ3分の1の集計が終わった段階で、クリントン氏の得票率がサンダース氏を20%ポイント上回っているもよう。ただ、米メディア各社は依然として接戦だと伝えている。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

アングル:最高値のビットコイン、環境負荷論争も白熱

ビジネス

決算に厳しい目、FOMCは無風か=今週の米株式市場

ビジネス

中国工業部門企業利益、1─3月は4.3%増に鈍化 

ビジネス

米地銀リパブリック・ファーストが公的管理下に、同業
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ」「ゲーム」「へのへのもへじ」

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 6

    走行中なのに運転手を殴打、バスは建物に衝突...衝撃…

  • 7

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 8

    ロシア黒海艦隊「最古の艦艇」がウクライナ軍による…

  • 9

    ロシア軍「Mi8ヘリコプター」にウクライナ軍HIMARSが…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミ…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中