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監視か献身か? 中国の母親、息子の授業に3年間同席で波紋

2018年7月2日(月)18時20分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

裕福な家庭は、潤沢な資金を教育に費やすことで片付けようとするが、貧しい家庭が選ぶ手段は痛ましいものだ。BBCによると、2013年に東部安徽省の田舎町で事件が起こった。ジャン・ヤン(18)は学業優秀で地元の医大に合格したが、この一家の父親は2年前に脳卒中を患い、治療のための薬代を親族から借金するなど家計は火の車だった。息子の授業料の支払いに苦心した父親は、息子の合格祝いの日に殺虫剤を飲んで自殺した。

貧富の差が拡大する中国では、教育への熱が上がる裏で、格差に苦しむ家族がいる。モンスター・ペアレンツの行いは様々な形で露になっているが、教育のためにという大義のもと、当の子供に起こる悲劇があることを忘れてはならない。

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