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米大統領

オバマよ、TVに出てる場合か

2009年9月28日(月)17時14分
ハワード・ファインマン(ワシントン支局)

既に政権弱体化の兆候が......

 オバマは息をのむほど野心的な目標を掲げれば評価してもらえると思っている節があるが、実際の結果が伴わなければむしろ逆効果になる。大統領の政治的影響力は弱まり、味方の議員は疲れ果て、敵対勢力は勢い付く。

 既にその兆候が見え始めているのかもしれない。医療保険改革法の成立までにはまだ時間が掛かるし、現状のままの法案では保険業界や製薬業界に棚ボタの利益をもたらすものになりかねない。

 排出権取引制度の導入を内容とする地球温暖化対策法案の年内成立は厳しく、温室効果ガス削減の枠組みを決める12月のコペンハーゲン会議にアメリカ代表は手ぶらで臨むことになる。金融業界のビジネスのやり方に大きくメスを入れる改革法案も、今年中に議会を通過する見込みは薄い。

 テレビの人気トークショーに出演しても状況打開の役には立たない。番組の視聴率は上がるかもしれないが、大統領の支持率は上がらないだろう。

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