最新記事
宇宙

48年前に宇宙から届いた謎の「Wow!シグナル」...やはり地球外生命体の交信? 正体に迫る重要な発見

Interstellar Object Could Be Mysterious ‘Wow!’ Signal Source—Astronomer

2025年10月10日(金)18時50分
ジョーダン・キング
地球に送られる電波のイメージ

Wow!シグナルは地球外生命体からの交信という説がまことしやかに囁かれている Geiger-shutterstock

<48年前に観測された宇宙からの不自然な電波、「Wow!シグナル」。ハーバード大の天文学者が、そのシグナルに関する新たな仮説を提唱した>

1977年に観測された有名な「Wow!シグナル」。地球外生命体の存在を示唆しているとも言われたこのシグナルが再び注目を集めている。

【動画】実際に観測されたWow!シグナル

ハーバード大学の天文学者、アビ・ローブが、最近観測された恒星間天体「3I/ATLAS」がこのシグナルと関連しているとの仮説を提唱したのだ。


Wow!シグナルは、1977年8月15日にオハイオ州立大学のビッグイヤー電波望遠鏡によって検出された、1420メガヘルツという周波数の強力かつ狭帯域の電波シグナル。

名前の由来は、当時この異常な電波シグナルを見つけた天文学者ジェリー・エーマンが、自身の記録用紙の上に赤ペンで「Wow!」と書き込んだことだ。

この電波シグナルは、地球外知的生命体の存在を示す可能性があるとして、長年にわたり科学者たちを魅了してきた。

本誌はNASAにコメントを求めている。

ローブは、1977年の発見以降48年間にわたり再び観測されていないWow!シグナルが、2025年7月1日にチリのリオ・ウルタドにあるATLAS(小惑星地球衝突最終警報システム)望遠鏡によって初めて観測された恒星間天体、3I/ATLASから発せられていた可能性があると主張している。

「この天体の天空上の位置は、Wow!シグナルの方向からわずか9度しか離れていない」とローブは指摘する。「空の中で無作為に選ばれた2つの天体の方向がここまで一致する確率は0.6%ほどだ」

何十年にもわたる分析にもかかわらず、Wow!シグナルの起源は未だに不明であり、一般市民の間でもさまざまな憶測を呼んでいる。

Wow!シグナルが太陽系付近を通過する恒星間天体と関連している可能性があるとすれば、その解明はWow!シグナルの性質と恒星間天体の本質の両方に新たな理解をもたらす。地球外知的生命体探査における継続的な観測と学際的研究の重要性を強調するものとなるだろう。

メンバーシップ無料
ニューズウィーク日本版メンバーシップ登録
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米ウクライナ、ジュネーブで高官協議 ロシア特使も現

ワールド

米イラン第3回核協議で「進展」、依然溝も 1週間以

ワールド

原油タンカーの運賃急騰、イラン情勢受け2020年以

ビジネス

エヌビディア株一時4.8%安、好決算もAI投資巡る
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
特集:日本人が知らない AI金融の最前線
2026年3月 3日号(2/25発売)

フィンテックの進化と普及で、金融はもっと高速に、もっとカジュアルに

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの謎判定に「怒りの鉄拳」、木俣椋真の1980には「ぼやき」も
  • 2
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからくりとリスク
  • 3
    戦術は進化しても戦局が動かない地獄──ロシア・ウクライナ戦争5年目の現実
  • 4
    少女買春に加え、国家機密の横流しまで...アンドルー…
  • 5
    住宅の4~5割が空き家になる地域も......今後30年で…
  • 6
    中国で今まで発見されたことがないような恐竜の化石…
  • 7
    「まるで別人...」ジョニー・デップの激変ぶりにネッ…
  • 8
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 9
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 10
    「3列目なのにガガ様が見えない...」観客の視界を遮…
  • 1
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医師がすすめる意外な健康習慣
  • 2
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く高齢期の「4つの覚悟」
  • 3
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体には濾過・吸収する力が備わっている
  • 4
    村瀬心椛は「トップでなければおかしい」...スノボの…
  • 5
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    「#ジェームズ・ボンドを忘れろ」――MI6初の女性長官…
  • 8
    カビが植物に感染するメカニズムに新発見、硬い表面…
  • 9
    海外(特に日本)移住したい中国人が増えている理由.…
  • 10
    100万人が死傷、街には戦場帰りの元囚人兵...出口な…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 4
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中