最新記事
絶滅種

「マンモスの毛」を持つマウスを見よ!絶滅種復活は現実になるか?

A Mammoth Breakthrough

2025年3月25日(火)15時00分
イアン・ランドル(科学担当)
マンモス

遺伝子編集によってマンモスのような毛を持つマウスが誕生 AUNT_SPRAY/GETTY IMAGES

<絶滅種の復活を目指す研究から生まれた、ふさふさの毛を持つマウスが意味すること>

絶滅したマンモスを復活させるための研究で、なんとも愛らしい生物が誕生した。ライオンのたてがみのような黄金色の毛を持つマウスだ。

マンモス属の代表的な種であるウーリーマンモス(ケナガマンモス)は、分厚い皮下脂肪やふさふさの体毛など寒冷地に適応する特徴を持っていたとされる。絶滅種の復活を目指す米バイオ新興企業のコロッサル・バイオサイエンスは、遺伝子操作によってこうした特徴をマウスに持たせることに成功した。名付けて「ウーリーマウス(ケナガマウス)」だ。


「ケナガマウスは、絶滅種を復活させるというわが社のミッションを達成する上で、大きな転換点となる」と、コロッサルの共同創業者であるベン・ラムCEOは語る。「ケナガマンモスを復活させるという目標に一歩近づいた」

研究チームはまず、62頭のゾウと、120万〜3500年前のマンモス59頭のゲノムを分析して、びっしり密に生えた体毛など、寒い生息環境に適応するための形質に大きなインパクトを与える遺伝子を特定。それを毛の特質(色、長さ、質、密度など)と脂質代謝に影響を与える遺伝子10個に絞り込んだ。その上で、ゲノム編集技術を使って、7つの遺伝子に改変を加えてケナガマウスを生み出した。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米太陽光発電設備、25年は設置減少 トランプ氏政策

ワールド

イスラエルはレバノン攻撃停止すべき、不安定化を助長

ビジネス

アマゾン傘下ズークス、自動運転試験を全米10都市へ

ワールド

原油先物下落、トランプ氏発言で供給の長期混乱懸念後
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目のやり場に困る」密着ウェア姿がネットを席巻
  • 4
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 5
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ル…
  • 6
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 7
    人間ダンサーを連れて「圧巻のパフォーマンス」...こ…
  • 8
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    プーチンに迫る9月総選挙の暗雲
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 6
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 10
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 9
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中