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進化生物学

セックスでも子育てでも「メスの優位」こそが社会的調和の要因...サルから学ぶ「男女平等のメリット」

ANIMAL INSTINCTS

2025年2月27日(木)15時20分
ネイサン・レンツ(ニューヨーク市立大学教授・進化生物学)

核家族を守り浮気はしない

霊長類で最も人間に近い家族構成を持つと考えられているのは、サルの仲間のドウイロティティだ。1匹のオスと1匹のメスとその子らが、1つの集団(核家族)を構成する。時には孫世代が加わることもある。

Coppery titi monkeys enjoy their new habitat at Belfast Zoo


ドウイロティティが異性間のペアを形成して力強い絆を結び、生涯連れ添うことは以前から知られていたが、2020年には彼らが性的にも排他的、つまり社会的にも性的にもモノガミーであることが確認された。


これが確認されたのは約5000種の哺乳類のうち8種のみ。哺乳類全体のわずか0.15%だ。

ドウイロティティはオスとメスの外見が全く同じで、行動もよく似ている。彼らは良きパートナーとなり、子育ての役割をできる限り分担している。母親は母乳を与え、父親は子が歩けるようになるまで抱っこする役割の大半を担う。食料の調達などの役割も協力して取り組んでいる。

ペアの絆はとても強く、オスもメスもとても嫉妬深い(モノガミーと嫉妬には密接なつながりがあることが知られている)。

前述の20年の研究では、ドウイロティティがモノガミーを維持できる生物学的な理由も明らかになった。交尾するペアが近親者ではないことだ。つまりドウイロティティの社会には、不特定多数の相手と交尾しなくても近親交配による遺伝的な悪影響を防ぐ仕組みができている。

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