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進化生物学

セックスでも子育てでも「メスの優位」こそが社会的調和の要因...サルから学ぶ「男女平等のメリット」

ANIMAL INSTINCTS

2025年2月27日(木)15時20分
ネイサン・レンツ(ニューヨーク市立大学教授・進化生物学)

人間の男女カップル

異性愛やモノガミーなどの枠組みによってセックスを厳格に規制している動物は人類だけだ DRAGANA991/ISTOCK

そもそも、異性愛やモノガミー(一夫一婦制)などの枠組みによってセックスを厳格に規制している動物は人類だけだ。人類の歴史の大部分においても、今ほど厳格な規制はなかった。

私たちは性的規範の未知なる領域に入りつつあるのではない。近しい動物たちの世界には、既に確かな指針がある。


モノガミーは人類の進化の必然的な結果なのか、それとも別の家族の在り方(一夫多妻や一妻多夫、多夫多妻など)への進化もあり得たのか。

そのような議論は昔からあるが、そこへ深入りする前に、モノガミーには2つの異なる意味があることを確認しておきたい。社会的モノガミーと性的モノガミーだ。

性的モノガミーとは、その名のとおり肉体的な性交渉を特定のペアの間に限定することだ。一方で社会的モノガミー(経済的モノガミーとも呼ぶ)は、ホルモンの分泌によって駆り立てられた成人2人の間での強い絆の形成を意味する。

この絆は食料や縄張りの共有を促し、他の個体を排除しながら少なくとも1回の繁殖期にわたって、たいていは子育てに資するために維持される。

では、人間におけるモノガミーとはどのようなものか。まず他の霊長類におけるモノガミーを見てみよう。

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