最新記事

予防法

新型コロナウイルスから身を守る10の方法(科学ジャーナリスト執筆)

2020年2月3日(月)11時55分
ローリー・ギャレット(科学ジャーナリスト)

6:ドアノブには要注意


できれば肘や肩を使ってドアを開閉する。無理なら、手袋を着用してドアノブを回すか、触れた後に手を洗う。

家族の誰かが病気になった場合は、定期的にドアノブを拭く。

同様に、階段の手すり、パソコン、携帯電話、おもちゃなど、手で持つものには全て注意を払う。他人の携帯電話や調理器具、コンピューターのキーボードを手で触った場合は、自分の顔に触れないよう注意し、すぐに手を洗う。


7:食事をシェアする場合は、自分の箸やフォーク、スプーンで食べ物を取らない


子供たちには他人のコップや器から飲み物を飲まないよう言い聞かせる。

中国には大皿で料理を提供し、各自が自分の箸で食べ物を取る習慣があるが、感染症の流行が終わるまではやめる。各料理に取り分け用のスプーンを置き、みんなにそれを使うよう指示する。

食品は調理する前に、台所用品も使ったらよく洗う。衛生管理の行き届いていないレストランには行かない。


8:ウイルスの原因がどの動物か判明するまで、生きた動物や魚を買って調理しない


9:気候が許す限り、自宅や職場で窓を開け、室内の空気を入れ替える


ウイルスは風通しのいい空間で生き残ることはできない。


10:発熱患者を看病する場合は、世話する側も患者も常にフィットしたマスクを着用する


患者の顔から汚れたマスクを交換するときは、最大限の注意を払う。マスクがウイルスで覆われていると想定し、ラテックス手袋を着用して扱い、容器に密封してからゴミ箱に捨てる。

患者の顔を洗うときは、ラテックス手袋を着用して、使い捨てのペーパータオルや綿棒を使い、せっけんとお湯を使って軽く洗う(使用済みのペーパータオルや綿棒は容器やビニール袋に密封してゴミ箱に捨てる)。

発熱した患者を世話するときは、全身を覆う長袖の衣類を着用するのを忘れずに。シーツ、タオル、調理器具など患者が身に着けたり触れたりしたものは、全てせっけんとお湯でしっかり洗う。

部屋に余裕があれば、患者を健康な人から隔離する。天候が許せば、空気が患者に当たるように部屋の反対側の窓を開ける。もちろん、部屋が寒過ぎると病気が悪化するので、無理のないように。


From Foreign Policy Magazine

<2020年2月11日号掲載>

20200211issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年2月11日号(2月4日発売)は「私たちが日本の●●を好きな理由【韓国人編】」特集。歌人・タレント/そば職人/DJ/デザイナー/鉄道マニア......。日本のカルチャーに惚れ込んだ韓国人たちの知られざる物語から、日本と韓国を見つめ直す。

【参考記事】新型コロナウイルスについて医学的にわかっていること
【参考記事】インフルエンザ予防の王道、マスクに実は効果なし?

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ネタニヤフ氏、イラン核問題巡りトランプ氏と協議へ 

ワールド

トランプ氏、グリーンランド特使にルイジアナ州知事を

ワールド

ロ、米のカリブ海での行動に懸念表明 ベネズエラ外相

ワールド

ベネズエラ原油輸出減速か、米のタンカー拿捕受け
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 2
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    【外国人材戦略】入国者の3分の2に帰国してもらい、…
  • 5
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 6
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 7
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 8
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    70%の大学生が「孤独」、問題は高齢者より深刻...物…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 9
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 10
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中