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人もペットも安心...和光紙器の避難所用ペットケージ「わんボールケージ」 にみる環境負荷抑制へのこだわり

2025年12月10日(水)13時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

きっかけはSDGs活動、立ち上げた経緯は?

そもそも「わんボールケージ」開発に着手したのは、SDGs活動の一環として同社が行っている地域クリーン活動で、災害時のペット避難について困っているという話を多くの地方自治体で聞いたことがきっかけにあったという。

本橋氏は、ポリエコレンシリーズの拡大や環境負荷の少ない防災グッズの展開を「SDGs活動に主体的に取り組む従業員たちの気づきと行動力が形になった代表的な成果」と述べる。

同社のSDGs活動は2019年、地域清掃活動から始まった。

「企業理念をどのように従業員へ浸透させるか」「考える力・聞く力・行動する力をどう育てるか」──こうした課題意識を抱いていた代表取締役就任前の本橋氏は、活動を通じて社員教育を実践できるのではないかという仮説の下、SDGs活動を立ち上げた。

活動は当初、マイバッグ持参やペットボトルのふたを集めるなど、極めて個人的なレベルのものだった。しかし、社内の勉強会や年に一度の個人発表会で他の社員の活動に触れることで「これなら自分にもできるかも」といった感触が広がったり、発言の少なかった従業員から提案があがったりするなど、実現できることのレベルが少しずつ上がっていったという。

ここでの提案から生まれたものには防災グッズ以外にも、制服リユースを支援するための「リユースBOX」、ウミガメの骨格標本を安全に運ぶための「保管BOX」などがある。他にも、子供たちにものづくりの楽しさやリサイクルの仕組みを指導する「段ボール工作教室」を毎年開催している。

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「段ボール工作教室」に参加した子供たちと和光紙器の社員らの集合写真。同イベントは2022年から毎年実施中

和光紙器のSDGs勉強会には、「答えを決めつけない」「正義と悪で分けない」「意見を否定しない」という明確なルールがある。そこでは、「SDGsをやらない」という選択肢も尊重されている。「やらされているSDGs活動では進化が望めないから」と本橋氏は言う。

「多様な考え方を受け入れ、自由に意見を交わすことで、共感や新たな気づきが生まれる場となっています。また、取り組みはできる範囲から始め、少しずつ広げていくことを大切にしています。最初から手の届かないようなスケールの大きいことを目指すのではなく、まずは『自分たちにできる範囲』から着実に積み重ねていくこと。それが和光紙器のサステナビリティの原点です」

さまざまなアイディアを具現化させ、環境に配慮した素材や仕組みによって製造業の脱炭素化への道筋を示してきた和光紙器。「人も動物も安心できる空間づくり」を掲げる「わんボールケージ」が、このように異なる意見や視点を否定せず、大切にする企業風土の中で生まれきたことにも納得できる。その「人づくりの仕組み」は製造業だけでなく、SDGsに取り組むすべての企業にとってヒントとなることだろう。

◇ ◇ ◇


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どの企業も試行錯誤しながら、SDGsの取り組みをより良いものに発展させようとしています。今回の記事で取り上げた事例について、感想などありましたら下記よりお寄せください。

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