最新記事
SDGsパートナー

通信から始まる未来づくり――ハナセルがマラウイに届ける「自立の力」

2025年12月5日(金)11時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー
通信から始まる未来づくり――ハナセルがマラウイに届ける「自立の力」

マラウイの子どもたち。ハナセルの事業利益によって提供される学校や給食は地域の子どもたちの学びと成長を支えている

<1992年、マラウイを訪れた創業者が現地の住民からかけられた言葉「自分には何もいらない。この町の若者に仕事を与えてほしい」。その一言が、支援活動の原点となった。通信サービス「ハナセル」はその事業利益をもとに、マラウイに雇用・教育・食の支援を届けている>

日本企業のたとえ小さな取り組みであっても、メディアが広く伝えていけば、共感を生み、新たなアイデアにつながり、社会課題の解決に近づいていく──。そのような発信の場をつくることをミッションに、ニューズウィーク日本版が立ち上げた「SDGsアワード」は今年、3年目を迎えました。

私たちは今年も、日本企業によるSDGsの取り組みを積極的に情報発信していきます。

◇ ◇ ◇


通信事業と社会貢献が「表裏一体」の支援循環

HanaCell(ハナセル)は、海外在住日本人や訪日外国人向けに通信サービスを提供するMobell Communications Ltd(モベル・コミュニケーションズ・リミテッド)の中核ブランド。日本語でサポートを行い、アメリカや日本で使えるSIM・eSIMを通じて、国際的に活躍する日本人の通信を支えている。だが、同社の真価は通信サービスにとどまらない。マラウイ共和国で進めるSDGs活動こそ、ハナセルを特別な存在にしている。

その社会貢献の原点は、創業者トニー・スミス氏が1992年にマラウイを訪れた際の体験にある。旅先で出会った住民から「自分には何もいらない。この町の若者に仕事を与えてほしい」と言われたことが、同氏の価値観を大きく変えた。帰国後、自ら寄付活動を始め、2006年には英国で慈善団体「Krizevac Project(クリゼバック・プロジェクト)」を設立。

翌07年、マラウイのチロモニ村に社会的企業「Beehive(ビーハイブ)」を設立し、建設・縫製・ITなど多分野で現地雇用を創出した。これまでに7000人以上の雇用を生み出し、12年には学校を開校、16年には給食支援も開始。教育・雇用・食の三分野で持続的な支援を展開してきた。

給食支援は、現地の女性たちが地域の子どもたちのためにボランティアで取り組んでいる

給食支援は、現地の女性たちが地域の子どもたちのためにボランティアで取り組んでいる

現在、ハナセルを含むモベルの事業で得た利益はすべて、クリゼバック・プロジェクトを通じてマラウイでの活動に活用されている。つまり、ハナセルのサービスを利用すること自体が、マラウイの持続可能な発展を支援する行為につながっているのだ。現・代表取締役社長のデクラン・サマーズ氏はこう語る。

「私たちは、寄付を一時的な善意で終わらせず、事業を通じて継続的に支援できる仕組みをつくりました。通信事業と社会貢献は、当社では表裏一体です」

社員全員がこの理念を共有していることも特筆すべき点だ。社員ハンドブックの冒頭には、「私たちの主な目的は、世界で最も貧しい地域の一部で雇用・教育・食を支援すること」と明記されている。実際に現地を訪問する社員も多いという。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

英政府、中国の大使館移設計画を承認 首相の訪中控え

ビジネス

トランプ大統領、来週にも次期FRB議長指名決定とベ

ワールド

タイ中銀、外貨収入の本国送金規制を緩和 バーツ高対

ワールド

国連人権理事会、イラン情勢で23日緊急会合 「憂慮
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:「外国人問題」徹底研究
特集:「外国人問題」徹底研究
2026年1月27日号(1/20発売)

日本の「外国人問題」は事実か錯誤か? 7つの争点を国際比較で大激論

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で国境問題が再燃
  • 2
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の船が明かす、古代の人々の「超技術」
  • 3
    「耳の中に何かいる...」海で男性の耳に「まさかの生物」が侵入、恐怖映像と「意外な対処法」がSNSで話題に
  • 4
    「死ぬところだった...」旅行先で現地の子供に「超危…
  • 5
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 6
    中国、欧米の一流メディアになりすまして大規模な影…
  • 7
    【総選挙予測:自民は圧勝せず】立憲・公明連合は投…
  • 8
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世…
  • 9
    AIがついに人類に「牙をむいた」...中国系組織の「サ…
  • 10
    トランプが「NATOのアメリカ離れ」を加速させている…
  • 1
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 2
    上野公園「トイレ騒動」に見る、日本のトイレが「世界一危険」な理由
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 5
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 6
    ピラミッドよりも昔なのに...湖底で見つかった古代の…
  • 7
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 9
    世界最大の埋蔵量でも「儲からない」? 米石油大手が…
  • 10
    中国のインフラ建設にインドが反発、ヒマラヤ奥地で…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 8
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 9
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 10
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中