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朝食ビュッフェと空室で子どもの貧困に立ち向かえ...スーパーホテルが取り組む社会価値の「転換」

2025年12月8日(月)11時00分
ニューズウィーク日本版編集部SDGs室 ブランドストーリー

取り組みが実現した「カギ」とは?

これらの取り組みに込めた想いについて、経営品質本部サステナビリティ推進室の三浦留奈氏は、「地域活性化の一つとなるような取り組みを地域と共に行いたいという想いや、ホテルの価値を生かしつつ、未来の世代のためにできることはないかという想いでした」と語った。

実際、子どもたちからは「旅行に行ったみたいで楽しかった」「朝から元気が出た」といった声が届いた。加えて、この取り組みに参加していない一般の宿泊客からも「子ども食堂でスタッフの方が子供たちとたくさんお話されているのが素敵でした」というポジティブなフィードバックが寄せられた。

三浦氏は、「本企画が子どもたちを笑顔にするだけでなく、ホテル全体の雰囲気にも良い影響を与え、他の宿泊客の満足度にもつながる可能性を示している点で非常に印象的でした」と振り返る。

この取り組みの特徴は、現場発のボトムアップ型の企画が尊重されていることだ。イノベーション委員会を通じて現場から出されたアイデアを、地域性に合わせて実行する姿勢が、地域とともに歩むホテルづくりを実現している。空室や朝食ビュッフェといった既存の事業を活用し、社会価値に転換させる持続可能なCSV(共有価値の創造)モデルだと言える。

三浦氏は今後、他店舗への展開も視野に入れており、地域や対象者の違いに応じた改善も進めていくという。「『お子様やご家族、地域、ご宿泊者、ホテル』全員にとって意味があり、持続可能な活動になるように、利用者のニーズをつかみ、提供する体験に関しても改善を重ねていく必要があると感じています」

仮に持続可能な社会を実現しても、それを担う人がいなければ、その社会は長続きしない。地域に根ざし、宿泊業の枠を超え、社会課題解決につながる価値創出を実現するスーパーホテルの取り組みは、将来社会を支えていく次世代の子どもたちを支援するもの。ホテルに出来ることは、外から地域に人(宿泊者)を連れてくることだけではないという意味でも、可能性を広げる、意義ある取り組みと言えるだろう。

◇ ◇ ◇


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どの企業も試行錯誤しながら、SDGsの取り組みをより良いものに発展させようとしています。今回の記事で取り上げた事例について、感想などありましたら下記よりお寄せください。

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