【COP30】バングラデシュは国際社会への警鐘...気候変動で「朝、目覚めたら、家がない」
曇天の朝、農民のヌルン・ナビさん(50)は竹の棒とトタン板を木製のボートに積み込んでいた。写真は家の屋根を舟へ運ぶ人々。10月、クリグラムのブラマプトラ川上空からドローン撮影。(2025年 ロイター/Sam Jahan)
曇天の朝、農民のヌルン・ナビさん(50)は竹の棒とトタン板を木製のボートに積み込んでいた。ブラマプトラ川の脆弱(ぜいじゃく)な中州に1年前に建てた自宅が、今にも水に飲み込まれようとしている。
この1年で彼が家を移すのは2度目となる。
「川が毎日近づいてくる」と4児の父であるナビさんは疲れ切った声で語った。「私たちは苦しむために生まれてきた。苦しみは終わらない。川に家を奪われた回数はもう数えきれない」
ナビさんは、川の堆積物で形成された一時的な島「チョール」へ移るしかない。ヒマラヤを源流とし、中国とインドを経てバングラデシュに流れ込むブラマプトラ川の流れにより、稲やレンズ豆の畑はすでに失われた。
「新しい家で何が待っているか分からない」とナビさんは茶色く濁った川を見つめながら話した。「運が良ければ数年、悪ければ1カ月だ。これが私たちの人生だ」
<一夜で消える土地>
バングラデシュ北部のクリグラムでは、毎年数百世帯が同様の運命に直面する。川岸が崩れることで、人々は家だけでなく、土地や作物、家畜も失う。かつて何百万人もの命を支えたブラマプトラ川、ティスタ川、ダルラ川は、今や予測不能な存在となり、かつてない速さで土地を浸食している。
北部の平野に点在する砂地の移動性島であるチョールは、バングラデシュでも最も脆弱な地域のひとつだ。家族は何度も再建を試みるが、川が全てを奪っていく。
「水は何の前触れもなくやってくる」と、複数のチョールで暮らしてきた農民ハビブル・ラーマンさん(70)は語った。「夜寝て、朝起きると川岸が移動している。目覚めたら家がない。私たちの人生に安らぎはない」
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