人生の忙しさの9割はムダ...ひろゆきが語る「休む勇気」
人生における最優先事項を即答できるか
時間、お金、そして心身の健康は各自に与えられた資源です。これらは無限にあるように見えて、多くの人が考えるよりずっと限られています。お金はさすがに日々向き合わざるを得ませんが、時間や健康については、特に若い人ほど「無限にあるもの」と錯覚しがちです。
私がよく話す「瓶の話」をご存じの方もいるかもしれません。
これは、ある大学教授が学生に語った寓話です。人生を大きな瓶にたとえるなら、本当に優先したい「大きな石」(動画ではゴルフボール)から瓶に入れていかないと、日々の些細なタスク(砂利や砂)で埋まってしまい、肝心な大きな石が入る余地がなくなるよ、という人生の教訓です。
この先生が学生に伝えたかったことは、「あなたにとって、人生の大きな石(最も大切にしたい1%)はなんですか?」という問いです。
「大きな石」は家族や友人、信仰、健康、趣味などなんでも構いません。でも、「そもそも自分の人生において最優先したいことは何か?」を即答できる人が、とくに若い人の場合は少ないのではないかと思うのです。
日本人が捨てられない3つの無駄
たとえば、もし「庭のある家で子どもが遊ぶ姿を眺めること」が夢なら、家の購入資金をどう稼ぎ、子どもの成長を見守る時間的余裕をどう作るかといったことから逆算して日々の判断を下すべきですし、「会社と家庭、どちらが大事?」と問われたときも「間違いなく家庭です」と迷いなく答えられるはずです。
人生の大きな石が定まっていないと、どうでもいい砂利や砂がどんどん入ってくるだけではなく、自分にとって重要ではない大きな石が人生の大半を占めていきます。それだけは避けないといけません。
日本人の場合、その「本当はやらなくてもいいこと」の典型は「オーバーワーク」や「儀礼的な人付き合い」、「世間体」といった類ではないでしょうか。
会社に言われるがまま休日も働いたり、なんとなく惰性で飲み会に時間とお金を使ったり、周囲の評価ばかり気にして偽りの自分を演じてぐったり疲れる......といったことですね。





