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なぜ筋トレに「跳ぶ力」が必要なのか?...一流アスリートは「パワー動作」から生まれる

2025年10月25日(土)09時40分
ポール・ウェイド(元囚人・キャリステニクス研究家)

アクロバット的な動作を取ってつけたようにルーチンに組み込んだアスリートは、膝のねじれ、ひどい腰痛、足首の捻挫や足の痛みに苦しむことになる。

ジャンプチェーンの練習に適度な時間を費やし、股関節、膝、足首などのコンディションを整えておけば、こういった事態を避けることができる。


ハンドスプリングをやって骨折するケースも耳にする。そのほとんどが前腕の橈骨(とうこつ)を折っている。

そうなるのは、骨や(衝撃吸収材としての)軟組織が強力なパワー動作に適応できないからだ。避ける方法はシンプルだ。パワープッシュアップチェーンを使って、前腕を防弾しておくことだ。

わたしは、だれも傷つけたくはない。宙返りする前に、ジャンプチェーンとパワープッシュアップチェーンを使って十分な準備をしてほしい。いいね?



ポール・ウェイド(PAUL "COACH" WADE)
元囚人にして、すべての自重筋トレの源流にあるキャリステニクス研究の第一人者。1979年にサン・クエンティン州立刑務所に収監され、その後の23年間のうちの19年間を、アンゴラ(別名ザ・ファーム)やマリオン(ザ・ヘルホール)など、アメリカでもっともタフな監獄の中で暮らす。監獄でサバイブするため、肉体を極限まで強靭にするキャリステニクスを研究・実践、〝コンビクト・コンディショニング・システム〟として体系化。監獄内でエントレナドール(スペイン語で〝コーチ〟を意味する)と呼ばれるまでになる。自重筋トレの世界でバイブルとなった本書はアメリカでベストセラーになっているが、彼の素顔は謎に包まれている。


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 『プリズナートレーニング 実戦!!! スピード&瞬発力編 爆発的な強さを手に入れる無敵の自重筋トレ

  ポール・ウェイド [著]/山田 雅久 [訳]
  CEメディアハウス[刊]

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