最新記事
発達障害

将来ADHDを持つ可能性アリ「幼少期の兆候」が明らかに?...「就学前後」に気を付けるべきポイント

Early Warning Sign for Children's ADHD Risk Discovered

2025年8月14日(木)12時42分
ハンナ・ミリントン

これまでの研究を踏まえ、構造的および機能的な脳のつながりの変化を同時に調べることで、健全な神経発達のパターンや、将来の行動傾向を予測する要因の理解が進むと、研究チームは指摘する。

今回の研究では、4歳から7歳までの子ども39人を対象に1年間追跡。MRIスキャンを用いて、脳内の構造的・機能的な接続性を測定した。参加した子どもたちは、持続的注意(集中力の維持)、選択的注意(気を散らす刺激を無視する力)、実行機能的注意(タスクの切り替え)の能力を評価する課題に取り組んだ。

研究チームは、グラフ理論を応用して分析を行った。これは、数学的な構造を用いて社会ネットワークなどを調べる手法で、今回は脳内の各領域がどのようにつながっているか、そしてその結びつきが時間とともにどう変化するかを解析するために用いられた。

その結果、脳内ネットワークが「仲の良い友達グループ」のように、特定の領域同士で強く結びつき、他のグループとの接続が少ない構造になっている場合、注意力に関する課題の成績が低くなる傾向が見られた。

「この年齢層は、ちょうど就学前後にあたり、新たな学習の負荷がかかる時期でもある」と話すのは、論文の著者でINN研究技術者のリアン・ロコス氏。

「この時期こそ、行動療法、学校での支援計画、ソーシャルスキルのトレーニング、保護者向けの支援など、早期介入が効果を発揮する重要なタイミングでもある」

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏が閣僚刷新検討 イラン戦争が打撃 選挙控

ワールド

商船三井のLPG船がホルムズ海峡を通過 日本関係2

ワールド

ドバイの米オラクル施設に迎撃破片が落下、負傷者なし

ワールド

トランプ政権による大学への人種データ開示命令を仮差
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
特集:日本企業に迫る サステナビリティ新基準
2026年4月 7日号(3/31発売)

国際基準の情報開示や多様な認証制度──本当の「持続可能性」が問われる時代へ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始めた限界
  • 2
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐせ・ワースト1
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    【銘柄】「三菱商事」の株価に高まる期待...ホルムズ…
  • 5
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅…
  • 6
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 7
    血圧やコレステロール値より重要?死亡リスクを予測…
  • 8
    中国は「アカデミズムの支配」を狙っている? 学術誌…
  • 9
    イラン戦争は「ハルマゲドンの前兆」か? トランプ…
  • 10
    60年前に根絶した「肉食バエ」が再びアメリカに迫る.…
  • 1
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 2
    「水に流す」日本と「記憶する」韓国...気候と地理が育んだ「国民意識の違い」とは?
  • 3
    攻撃開始日も知っていた?──イラン戦争を巡る巨額取引、インサイダー疑惑が市場に波紋
  • 4
    記憶を定着させるのに年齢は関係ない...記憶の定着度…
  • 5
    なぜイスラエルは対イラン戦争を支持するのか...「イ…
  • 6
    イラン戦争の現実...アメリカとイスラエル、見え始め…
  • 7
    ロシア経済を支える重要な港、ウクライナのものと思…
  • 8
    オランウータンに「15分間ロックオン」された女性のS…
  • 9
    映画『8番出口』はアメリカでどう受け止められた?..…
  • 10
    「考えの浅い親」が子どもに言ってしまっている口ぐ…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「根底にあるのは怒り」...日本の「3Dプリンター住宅」企業が救う、ウクライナの未来
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「ノーと言えるスペイン」の背景に国防意識...次期ス…
  • 6
    キャサリン皇太子妃、ナイジェリア大統領夫妻出迎え…
  • 7
    数時間以内に死に至ることも...若者の間で集団感染が…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との「お手伝い姿」公…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中