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ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅で簡単にできる3つのリハビリ法

2025年7月29日(火)10時25分
上村理絵(理学療法士)*PRESIDENT Onlineからの転載

「やりたいことをやれる」が幸せの基礎

逆のケースを考えてみると、わかりやすいかもしれません。

たとえば、介護施設に入所して、ベッドで食事をとるようになると、食事の献立、時間はもちろん、食べる順番まで、他人の決定に従わざるを得ないことがあります。施設のスタッフが、お盆の上のおかずやデザートをスプーンで口まで運んでくれる。その際、「次はどれが食べたい?」などと尋ねてくれるスタッフはほとんどいません。


こちらの意思にかかわらず、半ば機械的に食べ物を口のなかに詰め込まれ、食べる順番さえ、自分の思うままにならない......。そんな生活をしていたら、人として自信を持って生きていくのは難しいのではないでしょうか。

これは少々極端な例だとしても、「娘の都合に合わせないと、買い物にいけない」、「自分が用を足したいタイミングでトイレにいけない」など、自分で行動を選択できない悩みや葛藤については、私たちの施設のご利用者からもよく耳にします。

そうしたなかで、機能向上訓練やそのほかの手段によって、自分で行動を選択できるようになると、皆さん、本当に喜ばれます。

それまでとは見違えるように表情がいきいきとして、前向きな発言がぐっと増えてくるのです。それだけ、「やりたいときに、やりたいことをやれる」ことは、人生の幸福の大きな比重を占めているのでしょう。

大切なのは、体を動かせるようになることではなく、やりたいときにやりたいことをやれるようになることです。

それをサポートするのがリハビリの役割だといっても過言ではないのです。


newsweekjp20250727070735.jpg上村理絵『こうして、人は老いていく 衰えていく体との上手なつきあい方』(アスコム)(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
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