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脳科学

顔加工アプリが「脳」に影響を与えている...「処理しやすい顔ほど、魅力的に映る」【最新研究】

The Hidden Science Behind TikTok's Facial Harmony Trend

2025年5月8日(木)15時00分
ルーシー・ノタラントニオ

脳内で何が起きているのか

脳は魅力的と判断した顔を見ると、快楽物質であるドーパミンを放出する。特に自分の「理想の顔のテンプレート」に一致する「対称的な顔」では、[動機付けや意思決定にかかわる]腹側線条体(ふくそくせんじょうたい)で、この反応が顕著に表れるという。

「脳は効率性を重視するので、処理しやすい顔ほど魅力的に映る傾向があります」とハインズ准教授が語るように、顔認識に関わる「紡錘状顔領域(FFA)」では、対称的な顔がスムーズに処理されるため、見覚えのある顔と錯覚させ、より親しみやすく、魅力的に感じさせるのだ。


 

美顔フィルターが変える「顔の認識」

SNS上の多くの動画や写真の「美顔フィルター」が脳の認知に与える影響も無視できないとして、ハインズ准教授は次のように語る。

「こうした加工フィルターは脳が魅力的と認識する特徴、つまり大きな目、滑らかな肌、シャープな顎、左右対称な顔を強調することで、神経的な好みに訴えかけているのです」

紡錘状顔領域(FFA)や上側頭溝(じょうそくとうこう)といった顔認識に関わる脳領域は、この「理想化された顔」に非常に敏感に反応するという。

しかし、美顔フィルターの使用は長期的には心理的なリスクもある。ドーパミンやセロトニンといった神経伝達物質が関与し、「加工後の自分の顔」に快楽を感じるようになると、フィルターの使用が多用されるという連鎖に陥るとハインズ准教授は警鐘を鳴らす。

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