世界初「効果99%、副作用もない」男性用避妊薬が登場か
A PROMISING MALE PILL
これまでの男性用避妊薬は、男性ホルモンのテストステロンを抑制するものであり、精子の生成を効果的に防ぐことはできなかった。しかも生殖能力を取り戻す上で問題が生じたり、体重増加や吹き出物、攻撃性、性欲低下などの副作用が出たりした。
これらの副作用は、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンを配合して排卵を防ぐ女性用経口避妊薬にも共通するものだ。
学術誌の臨床内分泌学・代謝ジャーナルに掲載された論文によれば、WHO(世界保健機関)が委託した男性向け注射避妊薬の第2相臨床試験は2016年、副作用が多かったため中止された。現在、臨床試験中の男性用避妊薬にはウンデカン酸ジメタンドロロン(DMAU)と呼ばれるホルモン性経口避妊薬や、2022年に第3相試験に進んだホルモン性避妊ジェルなどがある。
YCT-529の試験は、男性と女性がより平等に避妊薬を服用する第一歩となることが期待されている。学術誌ジャーナル・オブ・セックス・リサーチに2021年に発表された研究によれば、各種男性用避妊薬の臨床試験に参加した男性の34~82.3%が避妊薬を服用する意思がある。
米ノースカロライナ州を拠点に活動するNPO男性用避妊薬イニシアチブのエグゼクティブディレクターであるヘザー・バダットは「多くの男性は避妊を男女共通の責任と考えている。だが、そのための選択肢がほとんどない」と語る。
「世界初の非ホルモン性男性用避妊薬の試験は、生殖の自主性の追求における画期的な成果だ」
第1相試験は2024年6月に終了、その後も市販までには多くの段階が必要だ。それでも男女が自分たちの意思で避妊、妊娠、出産を選択できる未来は遠くない。

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