最新記事
BOOKS

【読書感想文の書き方】小学生のタイパUP! 効率よく論理的に書けるハーバードで150年伝わる作文法

2024年8月2日(金)15時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
ハーバードビジネススクール

Hensley Carrasco-Shutterstock

<韓国を代表するライティング・コーチが語る、迷わずに効率よく書ける論理的な読書感想文の書き方>

夏休みの宿題で、子どもたちがついつい先延ばしにしてしまいがちな「読書感想文」。課題図書を読んでその感想をまとめるのは、たしかに骨の折れる作業だ。

しかし、ハーバード大学で150年間教えられている作文公式に当てはめれば、簡単に思考の整理ができ、面倒な感想文もスラスラと書けるようになるのだ。

今回は韓国でロングセラーとなっている『作文宿題が30分で書ける! 秘密のハーバード作文』(CCCメディアハウス)から、ライティング・コーチのソン・スッキ氏が、子どもにもわかりやすく論理的な感想文の書き方を語る部分を抜粋して紹介する。

※本書からの抜粋第1回:【文章力UP】「1日10分・自発的・手書き」、子どもの「論理的に書ける脳」をつくる3つのキーワード

◇ ◇ ◇

進路、成績、専攻。読書はすべてにつながっている

高校で進学指導をしているある先生が、新聞のインタビューで読書の重要性について力説していました。

「もし今、うちの子が高校1年生ならば、とにかく本を読ませたい。読書は、進路探しや成績など、すべてのことをにぎるカギだからです」

この先生が読書の大切さを語るのも当然です。記事によれば、韓国の大学入試では、受験生たちの学力や専攻分野への適性をはかるときに、まず「読書記録」を確認して判断基準としているのだそうです。そのため、次のような問題が出題されます。

「高校在学中に読んだ本の中から、特に感銘を受けた(感動して心を動かされた)本を3 冊以内で選び、その本を読んだきっかけ、本の評価、自分が受けた影響を述べなさい」

難しそうですって? たしかに、こうした小論文の執筆は、学校の宿題で書く読書感想文の感覚ではとても勝負できません。そのため、高校の先生たちは生徒に対し、日常的に本を読むだけではなく、その本から何を感じてどんな影響を受けたのか、具体的に記録する習慣をつけなさいと指導しています。

みなさんはいかがですか? 小学校低学年の生徒たちの読書感想文を見ると、たいていが本のあらすじのまとめと短い感想だけで終わっていて、本の内容に対する自分の考えを盛り込むところまではできていません。みなさんもこの書き方から抜け出さない限り、大きくなっても感想文が上達しません。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

赤沢再生相、ラトニック米商務長官と3日と5日に電話

ワールド

OPECプラス有志国、増産拡大 8月54.8万バレ

ワールド

OPECプラス有志国、8月増産拡大を検討へ 日量5

ワールド

トランプ氏、ウクライナ防衛に「パトリオットミサイル
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「本物の強さは、股関節と脚に宿る」...伝説の「元囚人コーチ」が説く、正しい筋肉の鍛え方とは?【スクワット編】
  • 4
    孫正義「最後の賭け」──5000億ドルAI投資に託す復活…
  • 5
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 6
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 7
    「詐欺だ」「環境への配慮に欠ける」メーガン妃ブラ…
  • 8
    「飛行機内が臭い...」 原因はまさかの「座席の下」…
  • 9
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 10
    反省の色なし...ライブ中に女性客が乱入、演奏中止に…
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 5
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 6
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 7
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 8
    普通に頼んだのに...マクドナルドから渡された「とん…
  • 9
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 10
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 1
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 2
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 5
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 6
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 7
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 8
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 9
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 10
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中