最新記事

教育

世界の一流大学に日本の「普通の高校生」が入れるウラ技とは? 『トランスファー』で夢を叶えよう

2023年4月15日(土)15時15分
山内勇樹 *PRESIDENT Onlineからの転載

約9割が「トランスファー入学」を選んでいる

世界の多くの国で見られるトランスファーの仕組みについてお話しします。ここではアメリカの事例をもとに進めますが、原理は共通です。

日本からアメリカの名門大学へ留学する学生のざっと9割が、トランスファー入学をしています。

「トランスファー」とは、日本語に訳せば「編入」のことです。日本では編入での大学の入学はあまりなじみがありませんが、アメリカをはじめ、世界の多くの国では当たり前のように行われています。

1、2年生のカリキュラムは、どの大学にも共通するため、1、2年次の2年間の学習をコミュニティーカレッジ(コミカレ)、もしくは他の4年制大学で行い、3年になって目的の大学へ編入するという方法です。ある4年制大学から別の4年制の大学へと移る学生もいます。念のため、一般的な海外のカリキュラムの構成を次に載せるので、ご覧ください。

図表2一般的な海外大学のカリキュラム
『やりたいことが見つからなければ留学しなさい。』より

コミカレは、地域に根ざした2年制の大学です。

女子の割合が多い日本の短大とは違い、地元に住む学生であれば、誰もが通える学校というイメージです。

日本の大学のような受験勉強はいらない

コミカレにもいろいろあり、4年制大学へのトランスファーに強い学校と、そうではない学校があります。ですからコミカレに留学をする際には、最終的に希望する4年制大学とつながりの深い学校を選ぶ必要があります。

州立の4年制大学は、同じ州のコミカレとの結びつきが強いことが多いという特徴があります。

コミカレが日本の短大と違うのは、「条件を満たせば誰でも入学できる」というところです。

ですから、基本的に入学OKが出ます。日本の大学受験のような準備はいりません。英語で書類をそろえる必要はありますが、それさえクリアすれば難しいことはありません。

このように、名門大学への入り口のハードルは、単に出願したかどうか。やるか、やらないかだけなのです。

コミカレは4年制大学より、1年間の授業料が数百万円安いです。これも留学生がコミカレに入学する理由になっています。日本からの名門大学への留学に関しては、このトランスファーが主流です。

【20%オフ】GOHHME 電気毛布 掛け敷き兼用【アマゾン タイムセール】

(※画像をクリックしてアマゾンで詳細を見る)

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ワールド

大統領選後に拘束記者解放、トランプ氏投稿 プーチン

ビジネス

ドイツ銀行、9年ぶりに円債発行 643億円

ビジネス

中国は過剰生産能力を認識すべき、G7で対応協議へ=

ワールド

ウクライナ支援、凍結ロシア資産活用で25年以降も可
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:スマホ・アプリ健康術
特集:スマホ・アプリ健康術
2024年5月28日号(5/21発売)

健康長寿のカギはスマホとスマートウォッチにあり。アプリで食事・運動・体調を管理する方法

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結果を発表

  • 2

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決するとき

  • 3

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレドニアで非常事態が宣言されたか

  • 4

    「目を閉じれば雨の音...」テントにたかる「害虫」の…

  • 5

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」.…

  • 6

    高速鉄道熱に沸くアメリカ、先行する中国を追う──新…

  • 7

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された─…

  • 8

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 9

    魔法の薬の「実験体」にされた子供たち...今も解決し…

  • 10

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気を失った...家族が語ったハマスによる「拉致」被害

  • 4

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 5

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 6

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 7

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の…

  • 8

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 9

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 10

    米誌映画担当、今年一番気に入った映画のシーンは『…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中