「スーパーヒーロー映画は避けろ」――ディカプリオの助言が導いたシャラメ快進撃

Aiming for Greatness

2026年1月22日(木)18時49分
アレックス・カーシェンバウム

『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2024年)

『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』(2024年) EVERETT COLLECTION/AFLO

一体、何が違うのか。それは主演俳優のスター性によるところが大きいだろう。スプリングスティーンに扮したジェレミー・アレン・ホワイトは、大ヒットドラマ『一流シェフのファミリーレストラン』(原題:The Bear)でブレイクし、『スプリングスティーン』でも素晴らしい演技を見せたが、シャラメほどのスター性はまだない。

シャラメは『名もなき者』で25年の映画俳優組合賞の主演男優賞を受賞したとき、地味な口調で大胆な宣言をしている。いわく「映画の評価というのはあくまで主観的なものだが、私は本当に偉大(な俳優)になりたい」とし、「名優に数えられる俳優になりたい」と繰り返した。


このときシャラメは、自分自身が刺激を受けている「偉大な俳優」としてダニエル・デイ・ルイスやマーロン・ブランド、ビオラ・デービスの名前を挙げ、「私もそのレベルになりたい」と語った。

そして、「この賞をもらったからといって偉大な俳優になったとは言えないが、そのために努力し続けるエネルギーをもらった」と感謝して、スピーチを締めくくった。

卓球選手役でオスカーへ

ただ、その2カ月後に発表されたアカデミー賞では、『ブルータリスト』のエイドリアン・ブロディが主演男優賞に輝いた。それがシャラメに新たな火を付けたようだ。

シャラメが今シーズンのアカデミー賞を狙う作品は『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』(原題:Marty Supreme/日本公開は3月13日)だ。20世紀前半に活躍した破天荒な卓球選手をモデルにした作品で、ジョシュ・サフディ監督が脚本も担当している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

NATO、北極圏演習を開始 2万5000人参加

ワールド

焦点:広がるドローンやミサイルの脅威、旅客機パイロ

ワールド

米・イスラエル支持なら財産没収 イラン当局が海外在

ビジネス

〔兜町ウオッチャー〕日本株「底打ち」サイン、一部デ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプのイラン攻撃
特集:トランプのイラン攻撃
2026年3月10日号(3/ 3発売)

核開発の断念を迫るトランプ政権が攻撃を開始。イランとアメリカの本格戦争は始まるのか?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ルートとは?...スクワットの真実
  • 2
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗雲...専門家「イランの反撃はこれから」「報道と実態にズレ」
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    「溶けた金属のよう...」 ヨセミテ国立公園で「激レ…
  • 5
    大江千里が語るコロナ後のニューヨーク、生と死がリ…
  • 6
    なぜ脳は、日本的「美」に反応する? 欧米の美とは異…
  • 7
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 8
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 9
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 10
    最後のプリンスが「復活」する日
  • 1
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 2
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズった理由
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    「毎日が人生最後の日」だと思って酒を飲む...84歳医…
  • 5
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 10
    BTS復活...でも、韓国エンタメが「苦境」に陥っている
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中