なぜ自由を叫ぶ者が奴隷を飼った? アメリカの原罪と高貴な理想の衝突を描くドキュメンタリー
The Story of US
シリーズの軸はバーンズの言う「私たちの偉大な建国者たち」、すなわちジェファソンやジョージ・ワシントンのような男性だが、タナーのような先住民の女性や黒人奴隷の物語も織り込まれている。
解放されるという約束の下に無数の奴隷がイギリスのために戦い、入植者の子供たちも隣人との戦いに駆り出された。それがこのシリーズにバーンズらしさを与えている。
反発を予想してか、人種差別などへの「意識が高いわけじゃない」と、バーンズは言う。「とにかくいい物語なんだ。いい物語はいい面も悪い面も見せないと」
自分は楽観的だとずっと思ってきたが、今ほど悲観的になったことはないという。民主党の政策を長年支持してきたバーンズは、トランプの名前こそ出さないが、「大統領の権限はほぼ無制限」という理屈こそ、まさしく建国者たちや愛国派が阻止しようとしたものだと示唆する。アメリカの物語を楽観的に語ることに人生をささげてきたが、この国の多くの欠点や矛盾から目をそらしたことはない。





