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なぜ自由を叫ぶ者が奴隷を飼った? アメリカの原罪と高貴な理想の衝突を描くドキュメンタリー

The Story of US

2025年12月27日(土)16時00分
カーロ・ベルサノ (本誌英語版エディター)

バーンズは戦争の多くの矛盾を丁寧に描く。なぜ「人権」のための革命をうたいながら、その理念を唱えた人々自身が奴隷所有者だったのか。

独立宣言を起草したトマス・ジェファソンは「われわれは以下の事実を自明の理と信じる。すなわち、全ての人間は平等につくられ、創造主によって不可侵の権利を与えられている」と書いた。だが一方で、自身は数百人もの奴隷を生涯にわたり所有した。


「私たちは皆、矛盾が服を着て歩いている。人間というのはそんなものだ。しかも、今は何もかも二者択一、オンかオフかで考えたがる」と、バーンズは言う。

この作品は観客に、自分ならどちらにつくだろうかと考えさせる。見たこともない遠方の国王を守るために武器を取るか。民主主義という検証されたこともない思想のために人を殺すのか。「『自分なら国王派になっていたかもしれない』と私に言ってくる多くの人に、私は『気にしないで。難しい選択だから』と答えた」と、バーンズは言う。

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