「ドジャースの歴史に不可欠...」最強チームが佐々木朗希にほれ込んだ「納得の理由」とは?

“My Journey Is Just About to Begin”

2025年1月28日(火)16時50分
スコット・ミラー(MLB専門スポーツジャーナリスト)

佐々木がロサンゼルスで入団会見を行った1月22日は、くしくもイチローがアメリカの野球殿堂入りを果たした翌日だった。

自身が成績を残したことで、松井秀喜や大谷ら、日本人選手がMLBで活躍する道が開かれたと思うかとの質問に対し、イチローは「それは人が判断すること」と謙虚に答えていた。


7月に行われる殿堂入りの表彰式典を前に、イチローも後輩3人のドジャースでのこれからの活躍ぶりに注目しているに違いない。

「朗希は、選手としてはまだ完成されていない」。佐々木の交渉期限が近づくなか、代理人のウルフは記者団の前でそう話した。

「本人も球団側もそれは承知している。彼は非常に才能がある。だが彼が目指しているのは偉大な選手だ。渡米の目的は、リッチになりたい、巨額の契約金を手にしたいということではない。彼は大投手になることを目指している。私には伝わっている。彼も自分の考えを言葉にしてきた」

「そうした存在になるためには自分自身への挑戦が求められることを、本人も理解している」。ウルフはそう語り、さらにこう続けた。

「朗希に代わって言うのではなく、あくまでも私自身の意見だが、彼が新たな高みに達し、日本のプロ野球だけでなくメジャーリーグでも最高の投手となるためには、アメリカで一流の選手と日々対戦し、メジャーの球団が持つさまざまなリソースを生かす必要がある。それこそが朗希の望みであり、だからこそ彼はアメリカに来たのだ」

ニューズウィーク日本版 Newsweek Exclusive 昭和100年
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年8月12日/19日号(8月5日発売)は「Newsweek Exclusive 昭和100年」特集。現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米ロ首脳、日本時間16日午前4時30分から会談 終

ビジネス

米企業、債務拡大へ信用契約の柔軟化要求 ムーディー

ワールド

プーチン氏、米はウクライナ和平で「誠実な努力」 核

ワールド

ノルウェー中銀、政策金利据え置き 年内の利下げ視野
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
特集:Newsweek Exclusive 昭和100年
2025年8月12日/2025年8月19日号(8/ 5発売)

現代日本に息づく戦争と復興と繁栄の時代を、ニューズウィークはこう伝えた

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が教える「長女症候群」からの抜け出し方
  • 3
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ「衝撃の物体」にSNS震撼、13歳の娘は答えを知っていた
  • 4
    「笑い声が止まらん...」証明写真でエイリアン化して…
  • 5
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 6
    【クイズ】アメリカで最も「盗まれた車種」が判明...…
  • 7
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 8
    マスクの7年越しの夢...テスラ初の「近未来ダイナー…
  • 9
    「ホラー映画かと...」父親のアレを顔に塗って寝てし…
  • 10
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 1
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 2
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた「復讐の技術」とは
  • 3
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を呼びかけ ライオンのエサに
  • 4
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 5
    【クイズ】次のうち、「軍用機の保有数」で世界トッ…
  • 6
    職場のメンタル不調の9割を占める「適応障害」とは何…
  • 7
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 8
    これぞ「天才の発想」...スーツケース片手に長い階段…
  • 9
    「長女の苦しみ」は大人になってからも...心理学者が…
  • 10
    「何これ...」歯医者のX線写真で「鼻」に写り込んだ…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大…
  • 7
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 8
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が…
  • 9
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 10
    イラン人は原爆資料館で大泣きする...日本人が忘れた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中