最新記事
リアリティー番組

米ダンスバトルの長寿番組『ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ(DWTS)』成功の方程式

A Clear Formula for Success

2024年11月21日(木)22時43分
ビリー・シュワブ・ダン(エンターテインメント担当)

Stephen Nedoroscik's Oscars Night Paso Doble - Dancing with the Stars

そうした人を起用すれば、彼らの人気に便乗して番組に注目を集められると、グアルネリは語る。「出演者の選定は明らかに戦略的だ」

DWTSは近年ソーシャルメディアでのプレゼンスを拡大しており、出演者による番組関連の投稿によってさらに注目が集まると、グアルネリは言う。「多くのファンを持つセレブが自分のアカウントでDWTSのブランドを宣伝し、番組を見てと呼びかける。彼らのコンテンツがバズれば、ブランドの拡大に貢献し、トラフィックを番組に誘導して視聴者が増える」


シーズン33を盛り上げているエリック・ロバーツは、審査員のポイントと観客の投票数で勝ち抜いていくためには、インスタグラムやTikTokの力を活用することが重要だと語る。彼がペアを組むプロダンサーと一緒に作成して話題になった動画も、ソーシャルメディアのトレンドに乗って広がった。

「投票に関してかなり戦略的にやっている。手始めの1つが、(ココナツから飛び出した水を浴びたように見える)あの動画だ。動画をもっと見たいなら、私たちに投票して勝ち残らせてほしいと訴えている」

グアルネリによれば、戦略的なPRは出演者と番組の双方にとって効果的だ。「ネドロシクの五輪でのパフォーマンスが話題になった後、彼がDWTSに出演するらしいという噂が広がった。実際に出演すると、番組も彼もメディアで大々的に取り上げられた。また(番組が)シーズン32の演技をTikTokで公開して成功したため、今回もソーシャルメディアを活用して投票と視聴率を促進している」

SDGs
使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが「竹建築」の可能性に挑む理由
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

アップル、1─3月業績は予想上回る iPhoneに

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、円は日銀の見通し引き下げ受

ビジネス

アマゾン第1四半期、クラウド事業の売上高伸びが予想

ワールド

トランプ氏、ウォルツ大統領補佐官解任し国連大使に指
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年…
  • 5
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 6
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 7
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 8
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 9
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 10
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 8
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中