【全文】元Jr.のカウアン・オカモトが「ジャニー喜多川氏の性加害」会見で語ったこと

2023年4月13日(木)18時23分
大橋 希(本誌記者)

――子供たちがジャニーさんのそのような行為を我慢していたのはなぜなのか? 拒絶しているケースもあれば教えていただきたい。例えば我慢をしないとデビューできないとか、タレントとしての地位が不利になるとか、そのようなことが実際にあるのか。あるいはそのような発言がジャニーさんからあったのか。

また、先ほど公開されたビデオにお酒が映っていたが、子供たちが自由に飲んでいいような状態になっていたのか。

もちろん直接ジャニーさんが、それをしないと売れないよとは言わないんですけど、そもそもジャニーズっていうのは、ジャニーさんが気に入っている子たちだったり、推している子たちが基本的にデビューをする。ちょっと特殊だと思うんですよね。

現場でもジャニーさんの横にいたりとか、ジャニーさんがピックアップしてドラマに決まったとか、ジュニアでグループ組んだりとか。CMが決まったりとか。ジャニーさんの一言で全てが決まるので、その認識はみなさん持ってると思っています。

いま言われて思い出したんですけど、ジュニアの中でもやっぱり「マンションに行かないと売れないよね」ということだったり、むしろ「自分から行かないといけないよね」みたいなことが多かった。その認識でみなさんいますので。

2つ目の質問については、誰も飲んでいるところは見たことがない。ジャニーさんも含めて。

――性的行為を拒否したために干されたケースはあるのか。

結論からすると、「はい」なんですけど、さっき言ったような暗黙の了解と言うか......僕も寝返りをうったりとか、寝てるふりをして、されないように、寝返りをうったりするのはほかのJr.も結構しているみたいで。そうすると、諦める日もあるんですよね。あまりにも寝返りをうっていると持ち上げることはできないので、もうおじいちゃんだったので。なので、あくまでも彼は自然にいきたいっていうなかで、僕らも自然に逃げようとするみたいなことは結構あった。

僕も十何回のうち1回、2回とかは(性行為は)なかったんですね。来ても、寝返りをうつことによって諦める。そうすると次の日、急に無口になるというか、無視される。話しかけても返事が返ってこなかったりとか。いつもは普通に「おはよう」「じゃあ仕事行ってくるね」「行ってらっしゃい」みたいなやり取りがあるんですけど、「じゃあ、ちょっと行ってくるね」、でも無視、みたいなことはあったりしました。

拒否したり、嫌だって言った人もいたようですね。そうしたら(ジャニーさんは行為を)やめたようですけど。マンションに行かなくなったりとか、そういう人は仕事が減ったりすることも事実としてありました。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米加州の2035年ガソリン車廃止計画、下院が環境当

ワールド

国連、資金難で大規模改革を検討 効率化へ機関統合な

ワールド

2回目の関税交渉「具体的に議論」、次回は5月中旬以

ビジネス

日経平均は続伸で寄り付く、米国の株高とハイテク好決
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年…
  • 5
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 6
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 7
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 8
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 9
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 10
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 8
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中