最新記事

セレブ

暴言に「残酷映像」...カニエ&キムの「三角関係」騒動は、実は笑えないほど深刻

The Darkest Love Triangle

2022年3月31日(木)17時15分
アレグラ・フランク
カニエ・ウェストとキム・カーダシアン

キム・カーダシアンとカニエ・ウェスト(2020年9月) REUTERS/Danny Moloshok/File Photo

<前妻キム・カーダシアンに未練たらたらのカニエ・ウェストが、カーダシアンの新恋人に嫌がらせ。苦笑や同情で済ませてはいけない深刻な理由とは>

アメリカの元祖インフルエンサーであるキム・カーダシアン(41)に、若い恋人ができた。人気コメディー番組『サタデー・ナイト・ライブ(SNL)』の常連俳優ピート・デビッドソン(28)だ。

2人は、カーダシアンが昨年10月にSNLに出演したとき寸劇で軽いキスを交わして以来、急接近。カーダシアンにとっては、4人の子供を儲けた結婚が破綻して以来の本格的な交際相手であること、また、デビッドソンがかつて歌手のアリアナ・グランデと婚約していた大物(多くの場合、熟女)キラーとして知られることから、2人の話題は全米のセレブニュースを席巻してきた。

ただ、このご時世に正直言ってどうでもいいセレブの恋愛ニュースが大きな話題になり続けるのは、ほかにも理由がある。甘ったるい2人の関係に「毒」を盛ろうとする人物がいるのだ。カーダシアンの前夫である大物ラッパーのカニエ・ウェスト(44)だ。

実際、最近のニュースは、ウェストが2人に対して公然と嫌がらせをしているという内容ばかり。最初は、カーダシアンと別れたくないとゴネたり、カーダシアンと子供たちが住む家の真向かいに家を買ったりするレベルだった。

だが、カーダシアンとデビッドソンとの交際が明らかになると、その矛先はデビッドソンに向かった。ウェストはソーシャルメディアやライブで、デビッドソンを徹底的にコケにした。「オレの家族を壊した」と非難するのは序の口で、街でデビッドソンを見掛けたら「怒鳴りつけてやれ」と何百万人ものフォロワーをあおるなど、嫌がらせはエスカレートしている。

双極性障害のウェストへの同情の声

問題を一段と複雑にしているのは、この三角関係の3人とも、メンタルに傷を負っていることだ。

デビッドソンはかねてから、薬物依存症と境界性パーソナリティー障害に苦しんでいることを明らかにしてきたし、カーダシアンは2016年にパリのホテルで強盗に遭った後、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を経験した。

だが、この三角関係の報道で最もよく言及されるのは、ウェストが双極性障害を患っていること。しかも、彼の嫌がらせや奇行を「仕方がない」と許す口実として引き合いに出されてきた。ウェストに同情する声さえある。

2月16日にネットフリックスでウェストのドキュメンタリーが公開されると、その音楽的才能を再評価する声が高まり、メンタル面への同情は一段と大きくなった。

はっきり言っておくが、その同情に正当な根拠はない。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米失業保険継続受給件数、10月18日週に8月以来の

ワールド

米FRB議長人選、候補に「驚くべき名前も」=トラン

ワールド

サウジ、米に6000億ドル投資へ 米はF35戦闘機

ビジネス

再送米経済「対応困難な均衡状態」、今後の指標に方向
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「日本人ファースト」「オーガニック右翼」というイ…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 10
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中