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韓国、新型コロナウイルスの激震エンタメ界も BTSは20万人ライブ中止、ファンがとった行動は──

2020年3月5日(木)19時30分
ウォリックあずみ(映画配給コーディネイター)

俳優や歌手たち、さらにファンも寄付

こういった危機的状況になると、多くの有名人の寄付活動が盛んに行われ、それが大きく報道されるのも韓国の大きな特徴の一つといえる。

2月まで放送されケーブル局史上最高の高視聴率をたたき出し話題となった人気ドラマ『愛の不時着』は、番組名義で 1億3千万ウォンを寄付し、主演のヒョン・ビンは個人でも2億ウォンを寄付している。また、人気歌手IUは2億8千万ウォンという高額寄付をして話題となっている。

また、今年のアカデミー賞4冠に輝いたポン・ジュノ監督は、映画のタイトル「寄生虫(パラサイトの原題)」名義で1億ウォンの寄付をしている。他にも寄付者一覧を見ていると、アイドルグループのメンバーや、俳優イ・ビョンホン、コン・ユなど、日本でも馴染みのある有名人の名前が寄付金額と共に並んでいる。

慈善活動はあまり公にせず、こっそりと人知れず行うことが美徳とされる日本人からすると、金額まで公開する韓国芸能人の寄付方法は驚いてしまうかもしれない。しかし、彼らは自分の影響力を知っているからこそ、あえて大きく報道されるよう金額まで公にしているのである。

実際、BTSのメンバーSUGAが1億ウォンを寄付したところ、ファンの"ARMY"たちがそれに続き、たった4日で8000件総額4億ウォンが集まった。このなかには中止になったソウルでのライブの払戻金を寄付したものもあったという。

このようにして、韓国ではすでに530億ウォン以上の寄付が集まり、物資も感染者の多い大邱地方を中心に次々と送られているという。

何か緊急事態が発生したとき、フットワーク軽く素早い決断と行動ができるのは韓国の強みであり、「ウリ文化(私たち文化)」と呼ばれる独特の仲間意識で培った助け合いの精神も根強い。今回の世界規模の新型コロナウイルスパニックも必ず乗り越えて、またたくさんの素晴らしい作品を生み出してくれることだろう。

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