最新記事

健康

あなたも要介護予備軍? 噂の「ロコモティブシンドローム」自己診断と予防法

PR

2015年10月30日(金)11時05分

予防対策を行うことでロコモは改善できる

locomo_jym.jpg
ロコモ度判定法の一例。どちらか一方の片脚で40cmの高さから立ち上がれないと、「ロコモ度1」と判定される

 自分がロコモであるかを判断するにはどうすればいいのか。日本整形外科学会が立ち上げた予防啓発公式サイト「ロコモ チャレンジ!」では、「ロコモ度」を判定する方法を紹介している。下肢筋力と歩幅を測る2種類の運動テストと、身体状態・生活状況に関する質問票により、自己チェックが可能だ。生活習慣の改善や専門医の受診など、ロコモ度に応じた対策を推奨している。同サイトでは、ロコモにならないためのトレーニングについても解説しており、自分に合った方法が分かる。

 日本整形外科学会では2014年より、一歩踏み込んだ活動を展開。ロコモに関する知識を持ち、周囲の人たちにロコモ予防を呼びかけるなど、地域に根差した活動を行う予防推進員「ロコモメイト」の育成に着手。これまでに1581人の「ロコモメイト」を認定している。さらに、全国の自治体と協働し、ロコモに関するレクチャーやトレーニングの指導などを行うロコモコールプログラムをスタートさせた。実際に福岡市で行われたロコモコールプログラムに参加した、ロコモ陽性者の3か月後の状態を調べてみると、改善効果が見られたという。こうした地道な活動を行ってきた結果、ロコモの認知度は2012年に17.3%だったのが、2015年には44.4%にまでアップした。厚生労働省では、2022年までに80%の認知度達成を目標に掲げている。同学会は認知向上のためさらなる活動を推進し、一人ひとりがロコモ予防対策を行い、健康寿命を延伸させる社会を目指す考えだ。

「ロコモ チャレンジ!」
https://locomo-joa.jp

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ガザ全域で通信遮断、イスラエル軍の地上作戦拡大の兆

ワールド

トランプ氏、プーチン氏に「失望」 英首相とウクライ

ワールド

インフレ対応で経済成長を意図的に抑制、景気後退は遠

ビジネス

FRB利下げ「良い第一歩」、幅広い合意= ハセット
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が尊敬する日本の小説36
特集:世界が尊敬する日本の小説36
2025年9月16日/2025年9月23日号(9/ 9発売)

優れた翻訳を味方に人気と評価が急上昇中。21世紀に起きた世界文学の大変化とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の物体」にSNS大爆笑、「深海魚」説に「カニ」説も?
  • 2
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍、夜間に大規模ドローン攻撃 国境から約1300キロ
  • 3
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 4
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    アジア作品に日本人はいない? 伊坂幸太郎原作『ブ…
  • 7
    中国山東省の住民が、「軍のミサイルが謎の物体を撃…
  • 8
    ケージを掃除中の飼い主にジャーマンシェパードがま…
  • 9
    中国経済をむしばむ「内巻」現象とは?
  • 10
    「ゾンビに襲われてるのかと...」荒野で車が立ち往生…
  • 1
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 2
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 3
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる」飲み物はどれ?
  • 4
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 5
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 8
    【クイズ】世界で1番「島の数」が多い国はどこ?
  • 9
    電車内で「ウクライナ難民の女性」が襲われた驚愕シ…
  • 10
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 6
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    プール後の20代女性の素肌に「無数の発疹」...ネット…
  • 9
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 10
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中