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イノベーション流行りの日本が、順位を4位から25位に落とした理由

2018年6月4日(月)17時59分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

自社や自分の中に「これをやりたい」という確固とした軸があるなら、外部とつながることも有効だ。だが軸がなければ、いくらつながってもコラボレーションはできない。新しいものを求めて外とつながるよりも、まずは自社の強みや自分の仕事を腑分けし、その価値を再認識することが大切だ。

「自分が本当にやりたいこと」を知るには、自分自身との「対話」が必要になる。三木氏自身は、リストラの憂き目にあったときに出合った坐禅で、それを体験した。自分の中の閉じた世界で考えを深めることで、次々とアイデアが湧いてきて、そこから現在のビジネスも生まれたそうだ。


 徹底的に一つのことに関して考える習慣は「クリティカル・シンキング」と言い換えることができる。クリティカル・シンキングは構造化された思考技術の一つだが、坐禅をしている間に、あらゆる可能性で熟考を重ねて結果を導き出すという行為は、自然と構造化された思考と似たパターンになる。(本書11ページより)

組織においても、本来イノベーションに必要なのは「議論」ではなく「対話」だという。二者択一のために意見を戦わせるのではなく、本音を伝え合うことで「共通の基盤」を探しながら、新たな第3案を見つけ出すのだ。まさに「新結合」であり、本書ではこれを「『禅的』対話」としている。

こうした手法は、日本の生活・文化・伝統に既に組み込まれている思考プロセスだと三木氏は言う。海外発の新しい手法を安易に採用するのではなく、日本人らしいアプローチで、自分たちが本来持っているポテンシャルを生かした、真のイノベーションを目指す時期に来ているのかもしれない。


『「禅的」対話で社員の意識を変えた トゥルー・イノベーション』
 三木康司 著
 CCCメディアハウス

【お知らせ】本書の著者・三木康司氏と、「幸福学」「イノベーション研究」の前野隆司・慶應義塾大学大学院教授らによる刊行記念トークが、6月8日に東京・目黒で開催されます。お申し込みはこちらから。

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