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変わる「JBIC」...2つの「欧州ファンド」で、日本のスタートアップ支援に乗り出した理由

2026年1月20日(火)08時00分
※JBIC Todayより転載

北欧のイノベーション拠点であるフィンランド・ヘルシンキに本社を構えるNordicNinja。多様性とサステナビリティを軸に、欧州と日本のスタートアップをつなぐ

北欧のイノベーション拠点であるフィンランド・ヘルシンキに本社を構えるNordicNinja。多様性とサステナビリティを軸に、欧州と日本のスタートアップをつなぐ

欧州向けファンドを相次ぎ設立。日欧連携で磨く現場力

JBIC IGの大きな成果の1つが、19年に誕生した北欧向けVCファンド「NordicNinja VC」である。

内田は、「JBIC IGを介してNordicNinjaを立ち上げましたが、JBICにとっても未経験の領域でした。このNordicNinjaで得た知見がとても大きかった」と、この取り組みの意義を振り返る。

同ファンドは、北欧・バルト地域のスタートアップ企業に対し、日本企業との協業を促進することを目的に設立された。クリーンテック、モビリティ、デジタル分野などで複数の有望企業に投資を実行し、日本の技術や企業ネットワークを現地の成長企業と結びつける、日欧連携モデルの先駆けとなった。

ポーランド・ワルシャワを拠点に活動する ff Red & White。歴史と再生を象徴するこの都市から、次世代技術の芽を掘り起こしている

ポーランド・ワルシャワを拠点に活動する ff Red & White。歴史と再生を象徴するこの都市から、次世代技術の芽を掘り起こしている

この経験を踏まえ、23年には中東欧地域のスタートアップ企業への投資を目的とするVCファンド「ff Red & White」を設立。同ファンドは、中東欧発の産業DX・自動化・省力化などに取り組むシード・アーリーステージ(起業前・事業開始直後)企業を主な投資対象とし、同時に日欧の事業連携を行う。

米国ニューヨークを本拠地とするff Venture Capitalと共同運営体制を構築し、ポーランド人と投資チームを作っており、チーム形成や投資判断力をさらに磨いた。

スタートアップ投資においても、JBICがこれまで培ってきた強みを存分に発揮できると、内田は自信をのぞかせる。

「投資活動のように不確実な領域では、言語の違い以上に異文化の壁が大きい。現地に根ざした人材と一体的に運営できるかが分水嶺となります。日本人だけのチームでローカル市場に深く入り込むのは限界があるからこそ、現地拠点やパートナーとの協働は前提と考えています。実際に、NordicNinjaもff Red & Whiteも、現地メンバーとの混成チームになっています」

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