「ノーベル賞受賞者」の本で、「人類最高峰の教養」を学ぼう──おすすめの7冊の内容を紹介
『NUDGE 実践 行動経済学 完全版』
著者:リチャード・セイラー、キャス・サンスティーン、遠藤真美(訳)
出版社:日経BP
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2017年のノーベル経済学賞受賞者であるリチャード・セイラーが共著で贈る『NUDGE 実践 行動経済学(完全版)』。「ナッジ(NUDGE)」とは、強制や禁止をせずに本人の自由を尊重しながらも「よりよい選択」を後押しする仕掛けを指します。
人間は認知バイアスなど思考のクセにとらわれやすく、意図せず不合理な選択をしてしまうことがよくあります。こうした判断のブレを前提とした上で、本書ではより良い選択をするための「選択アーキテクト」の必要性を強調します。
その手段としては「初期設定を工夫する」「選択肢の提示の仕方を変える」などが考えられますが、具体的には「スーパーの手に届きやすい棚に果物を陳列することで、人々の健康を促進する」というのも、選択アーキテクトのひとつでしょう。こういった小さな仕掛けが、より健全な行動へ導くきっかけになるからです。
本書は行動経済学の入門書としてもぴったりの一冊。興味のある方は、ぜひ手に取ってみてください。





