アフリカのコンゴとルワンダ、トランプ氏仲介の和平合意後も戦闘続く
アフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)のチセケディ大統領と隣国ルワンダのカガメ大統領は4日、トランプ米大統領(写真左)の仲介で和平合意に署名した。ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)
[5日 ロイター] - アフリカのコンゴ民主共和国(旧ザイール)のチセケディ大統領と隣国ルワンダのカガメ大統領は4日、トランプ米大統領の仲介で和平合意に署名した。しかし、コンゴ東部では5日も激しい戦闘が続き、コンゴとルワンダの間で非難の応酬となっている。
ルワンダの支援を受けているコンゴの反政府勢力「3月23日運動(M23)」によると、政府軍は広い範囲で攻撃を継続。政府軍と協力関係にある隣国ブルンジが3日超にわたってコンゴの北キブ州と南キブ州の村を爆撃し、女性や子どもが死亡して市民が負傷したほか、住宅や学校、医療施設が破壊された。M23は、ブルンジが連携してドローン(無人機)や重砲による空爆もしていると反発した。
ブルンジの報道官からのコメントはすぐには得られなかった。
一方、コンゴ政府軍は市民を標的にしていないものの戦闘は続いており、ルワンダ軍が攻撃していると認めた。ルワンダからコンゴ領空に侵入した敵のドローン1機を無力化したが、M23の戦闘員が繰り返し停戦に違反していると非難した。
M23側は23人が死亡、数名が負傷したと説明。コンゴ軍の報道官は戦闘中に民間人11人が死亡したと話している。
専門家は、米国の外交努力によってコンゴ東部での戦闘激化には一時的に歯止めがかかったものの、根本的問題は解決しておらず、コンゴとルワンダがともに6月の和平合意を守っていないと指摘している。





