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午前の日経平均は小幅続落、ソフトバンクGが押し下げ TOPIXはプラス圏

2025年12月08日(月)12時18分

2025年1月6日、東京証券取引所で撮影。 REUTERS/Issei Kato

[東京 8日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は小幅に続落し、前営業日比18円03銭安の5万0473円84銭だった。朝方は反発で寄り付いたが、その後マイナス圏に沈んだ。日経平均は指数寄与度の高いソフトバンクグループの下落が押し下げた格好となった。TOPIXはプラス圏だった。 

日経平均は151円高で寄り付き、わずかに上値を伸ばしたが、その後マイナス圏に転落し、267円安の5万0224円65銭まで下落した。ソフトバンクGの株価が不安定に推移する中、日経平均も上値を抑えられる格好となった。ソフトバンクGは2.46%安となり、1銘柄で日経平均を92円程度押し下げた。

アイザワ証券の坂瀬勝義市場情報部長は「ソフトバンクGが出資するオープンAIが開発するChat(チャット)GPTの改良版リリースを前に、内容を見極めたいというムードが広がっている」との見方を示した。当面は神経質な値動きとなりやすいという。

TOPIXは0.41%高の3376.43ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆4655億6200万円だった。東証33業種では、値上がりは不動産、非鉄金属、建設、倉庫・運輸関連など28業種、値下がりは銀行、小売りなど5業種だった。

厚生労働省が朝方に公表した10月の毎月勤労統計(速報)によると、名目賃金から物価変動の影響を除いた実質賃金は前年比0.7%減となった。減少は10カ月連続。市場では「日銀の金融政策の正常化を後押しするような内容となっている」(国内証券ストラテジスト)との受け止めがあった。

そのほか主力株では、アドバンテスト、東京エレクトロンが約1%、レーザーテックが3%超下落した。イオンは4%超安となった。半面、フジクラ、三菱地所、富士電機は4─5%超高だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1228銘柄(76%)、値下がりは321銘柄(19%)、変わらずは59銘柄(3%)だった。

ロイター
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