ラスベガス経済に暗雲 国内経済不振で観光客の減少止まらず
Las Vegas Tourism Slump Continues As Airport Passenger Numbers Fall
国際線では、結果にはばらつきがあった。カナダのエア・カナダとウエストジェットは、それぞれ前年比40%減、34%減と大きく落ち込んだ。一方、メキシコのボラリス・エアとビバ・アエロバスは、ラスベガスとメキシコ各都市間の直行便需要の高まりを受けて、いずれも2ケタ台の伸びを記録した。
ラスベガスでは2025年に入って以降、観光客数の大幅な減少が続いている。ホテル、カジノ、レストラン、コンベンションホールなど、あらゆる分野でその影響が広がっている。
ホテル業界の調査会社STRによると、7月初旬のホテル稼働率は66.7%と、前年同期比で約17ポイントも低下した。
その影響で、カジノや観光業界の従業員はシフトの減少や労働時間の短縮を余儀なくされている。巨大ホテルやカジノが集中するストリップ地区の中小店舗においても来店者数の減少が顕著だという。
業界アナリストたちは、観光不振の背景には複合的な要因があると分析する。リゾート料金や駐車場代、水やコーヒーといった基本的なサービスの価格上昇などが訪問者の不満を招き、「細かい追加料金が多すぎる」との声が上がっている。