最新記事
トランプ関税

トランプ関税で女性用下着の価格が高騰へ...最も影響を受けるのは、キム・カーダシアンの「SKIMS」

Women's Underwear Prices Could Soar Under Trump Tariffs

2025年4月30日(水)19時55分
ダン・コディ

Statistaの調査によると、2022年のアメリカの女性用ナイトウェア・下着市場は227億ドル(約3兆5000億円)に達し、この額は他国を大きく上回っている。国内での生産体制が乏しい中、アメリカの下着メーカーは関税の影響を回避する手段が限られる。

業界ロビー団体「Lot Sixteen」のナシム・ファッセル氏は、「ファッション業界のイベントで誰もがベトナムの先行きに神経を尖らせている。今やどこに行っても安全とは言いがたい」とトランプ大統領の通商戦略に懸念を示した。


 

どの衣料ブランドが影響を受けるのか?


最も影響を受けると見られているのが、キム・カーダシアンが設立した「SKIMS(スキムス)」に代表されるシェイプウェア(補正下着)業界だ。

合成繊維の使用や不透明な生産体制について環境団体から批判が出ているほか、労働者の低賃金や環境負荷の問題が深刻であると非営利団体「アースディ」が非難する同社の製品はタイと中国で製造されている。

他にも、ナイキは2024年時点で衣料品の28%、フットウェアの50%をベトナムでの生産に依存しており、関税強化の影響は避けられない。金融サービス会社「モーニングスター」のアナリストであるデビッド・シュワルツ氏は「ベトナムに関税がかかれば、ナイキは大問題を抱える」と話す。

また、「アディダス」、「ルルレモン」、「コロンビア」、そして(「ザ・ノース・フェイス」や「ティンバーランド」などを所有する)「VFコーポレーション」などの大手アスレジャーブランドもベトナムでの生産依存度が高い。

「アメリカンイーグル」のマイケル・マティアスCFO(最高財務責任者)は、「当社製品の20%がベトナム製であり、今後、削減を図りたい」と決算説明会で述べた。しかし、ジェイ・ショッテンスタインCEOは「焦って動くべきではない。急いでどこへ行くというのか」と慎重な姿勢を示している。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米財務長官、強いドル政策支持再表明 FRBは国民の

ビジネス

米1月ISM非製造業指数、53.8と横ばい 投入コ

ワールド

米イラン、核協議の議題や開催地巡り溝 実現に不透明

ワールド

再送米政権、ミネソタ州派遣の移民職員700人削減へ
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流していた? 首相の辞任にも関与していた可能性も
  • 4
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 5
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 6
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 7
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 8
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 9
    電気代が下がらない本当の理由――「窓と給湯器」で家…
  • 10
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 7
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中