米電気自動車(EV)大手テスラは中国検索大手の百度(バイドゥ)と協力し、中国における高度運転支援システム(ADAS)の性能向上に取り組んでいる。事情に詳しい関係者2人が明らかにした。

テスラは2月、中国で同社のADASであるソフトウエア「フルセルフドライビング(FSD)」のアップデートを提供したが、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が約束したFSDの完全展開には及ばず、顧客から不満の声が上がっていた。

バイドゥはここ数週間、テスラの北京事務所に地図作製チームのエンジニアを派遣して、道路の車線や交通信号などのバイドゥのナビゲーション地図情報とFSDバージョン13との統合の改善に取り組んだという。

関係者は、派遣したエンジニアの数とエンジニアが今も残っているのかについては言及せず、目的はより正確で新しい地図情報を使ってFSDバージョン13の中国の道路知識を高めることだと説明。提携の金銭面の条件についても公表しなかった。

テスラのFSDシステムは米国では、人工知能(AI)による現地情報の学習が走行改善に役立つため、ナビゲーション地図が正確であることや最新であることが必須ではない。

しかし中国ではデータ法が理由で、テスラはEV200万台から得たデータでシステムに学習させることができない。またより安価なEVを提供し、同様のソフトに追加料金を課さない中国同業の比亜迪(BYD)や小鵬汽車(シャオペン)などからの圧力も強まっている。


[ロイター]
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