中国発AI「DeepSeek」に対抗──米下院中国特別委が、エヌビディア製半導体の輸出規制を要請

1月30日、米下院中国特別委員会の指導部がトランプ政権に対して、中国の新興人工知能(AI)企業ディープシークが利用しているとされるエヌビディア製半導体の輸出規制を検討するよう要請した。写真はディープシークの画面。28日撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)
米下院中国特別委員会の指導部がトランプ政権に対して、中国の新興人工知能(AI)企業ディープシークが利用しているとされるエヌビディア製半導体の輸出規制を検討するよう要請した。
同委員会委員長で共和党のジョン・ムーレナー議員と民主党筆頭委員のラジャ・クリシュナムルティ議員が29日付けでマイケル・ウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)に送った書簡の内容が、30日明らかになった。
両議員は書簡で、トランプ大統領が「戦略的な敵対勢力に関連した情勢」に照らして商務省と国務省主導で米国の輸出管理制度を徹底的に見直すよう指示した点に言及。「この見直しの一環として、エヌビディアの『H20』や同規格を輸出管理の対象にする国家安全保障上のメリットを考慮してほしい」と述べた。
また両議員は、ディープシークが最近公表したAIモデルにはエヌビディアのH20が大量に使われており、このH20は現時点では米国の輸出管理対象になっていないと指摘した。


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