最新記事
仕事術

ホリエモン、落合陽一、見城徹...箕輪厚介が「大物」たちの懐に入り、仕事を成功させてきた「秘訣」とは

2023年11月25日(土)20時53分
flier編集部

231122fl_mhe02.jpg

──そのストーリー自体にひきつけられますね!

怪獣人間は基本的にわがまま。普通は我慢できることが我慢できない。でも、無理なんてないという発想でいたら、イノベーションが起こるんですよね。

起業家も同じ。スムーズに進められる事業なら差がつかないし、誰かがやっているはずで、大して儲からない。イーロン・マスクも三木谷浩史さんも、無理なことだから熱狂するんだと思う。「この壁を乗り越えたら絶対面白い! ブルーオーシャンだ」って。

ほとんどの人は、そこまでして成し遂げたい野望をもっていない。だからゼロイチの野望をもつ怪獣人間たちの近くで仕事をすると、大きなものを得られる。あらゆる方法を試すと、新しい景色が見えてくるし、解決可能なことしかないなって思えるようになるんですよね。

「こうあるべき」を、全部破壊したい

──数々の怪獣人間と関係を深めるなかで、箕輪さんご自身についての新たな発見や価値観の変化はありましたか?

根は変わっていないけれど、もともとの僕の特性がガンガン強化されて、スケールが大きくなっているのかな。リスクに飛び込むとか、危ういことが好きとか。

僕がしたいのは「人間の解放」。「こうあるべき」みたいなものを全部破壊していきたいんです。人を傷つけたらダメだけど、「こうありたい」という欲求に制限はいらない。日本だと「こうあるべき」が強いので、それを緩めていくような本を作りたい。

──「こうありたい」という自分の欲求に気づけない人もいますよね。

けんすうさんの『物語思考』が支持されているのは、そこな気がして。やりたいことがなくてもいいよっていうのが、けんすうさんの主張。ぼくも別にこれがやりたいとかないですからね。

実は『かすり傷も痛かった』は、2018年に書いた『死ぬこと以外かすり傷』の内容を全否定する本なんです。「やりたいことをやれ」って書いたのに、「やりたいことなんてないよね」とか。あんなに「熱狂せよ」って読者を煽ったのに、「熱狂は続かない」とか(笑)。

わかったのは、見城さんや孫正義さんは永遠に熱狂できると思うけど、僕はそういうタイプじゃないってこと。年単位でも日単位でも、めちゃめちゃ熱狂しているときと休んでいるときの周期がある。サウナに入って、水風呂入って、外気浴で休むみたいな。そのサイクルを回していくのが僕にとっては一番幸福度が高いと最近気づきました。

50歳、60歳になっても「死ぬこと以外かすり傷」と言っていたら、ちょっと嫌なやつですよね。価値観が螺旋階段を上るように変化していくほうが、人間としての味わい深さが出る気がして。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ユーロ圏CPI、4月はサービス上昇でコア加速 6月

ワールド

ガザ支援の民間船舶に無人機攻撃、NGOはイスラエル

ワールド

香港警察、手配中の民主活動家の家族を逮捕

ビジネス

香港GDP、第1四半期は前年比+3.1% 米関税が
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 5
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 6
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 7
    ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年…
  • 8
    目を「飛ばす特技」でギネス世界記録に...ウルグアイ…
  • 9
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 10
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 8
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が…
  • 9
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 10
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中