最新記事
BOOKS

1万冊を読破した「プロ書評家」が選ぶ「推し本」ベスト5...共通項は「もっと楽に」

2023年4月15日(土)16時00分
flier編集部

2位は、ビジネスパーソンの普遍的な悩みに効く金言集

230412fl_bio03.jpg

こうやって、考える。
 著者:外山滋比古
 出版社:PHP研究所
 要約を読む
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

2位は「知の巨人」と呼ばれる外山滋比古さんの『こうやって、考える。』。外山さんの書いてきた本のエッセンスが150の金言に濃縮されていて、本当にいい本です。ワンテーマが短くてサクサク読めるし、誰もが忘れがちな大切なことを改めて提示してくれるので、デスクサイドに置いておくといいと思います。押しつけがましいところはなく、外山さんの優しいお人柄が文章からにじみ出ていますし。

ライフハッカー・ジャパンの書評で大事にしている基準に、「普遍性」があります。時代がどれだけ変わろうと、ビジネスパーソンの悩みは普遍的。3つ挙げるとしたら人間関係、おカネ、健康です。

僕はこうした悩みから抜け出すための糸口を読者に見つけてもらえればいいなという気持ちで書評を書いていますが、この『こうやって、考える。』はまさにそうした糸口となる一冊です。新たな気づきや発想を与えてくれ、10年後も読み継がれるであろう名著です。

3位は、「健康が心配な酒好き」にとっての福音書

230412fl_bio04.jpg

『酒好き医師が教える 最高の飲み方』
 著者:葉石かおり
 監修:浅部伸一
 出版社:日経BP
 要約を読む
(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

3位の『酒好き医師が教える 最高の飲み方』は、「健康は気になるけれどお酒は飲みたい」という方にとって福音書といえる一冊かもしれません。著者で酒ジャーナリストの葉石かおりさんが酒好きであるのも心強いところ。

しかも25人の医師や専門家に丁寧にインタビューして、「カラダにいい飲み方」を明らかにしているので、情報の精度が高い。まさに酒飲みの情熱がなせる技だと思います。

僕は赤ワインとビールが好きなのですが、「赤ワインは健康にいい」と書いてあってホッとしました(笑)。酒好きな人は、休肝日をつくらなくてはなどと、何かとお酒に関する不安を抱えがち。ですが、本書は「飲酒寿命を延ばすためにはどうしたらいいか」を主軸に、酒好きの読者に寄り添ってくれる。健康の悩みに効く一冊です。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

2回目の関税交渉「具体的に議論」、次回は5月中旬以

ビジネス

日経平均は続伸で寄り付く、米国の株高とハイテク好決

ビジネス

マイクロソフト、トランプ政権と争う法律事務所に変更

ワールド

全米でトランプ政権への抗議デモ、移民政策や富裕層優
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 2
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    ウクライナ戦争は終わらない──ロシアを動かす「100年…
  • 5
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 6
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新…
  • 7
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 8
    悲しみは時間薬だし、幸せは自分次第だから切り替え…
  • 9
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 10
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 7
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 8
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来…
  • 9
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 10
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 9
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
  • 10
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中