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ドル大幅上昇、円は8年ぶりの安値で123円を突破

米国債利回りの上昇予測とギリシャ問題からドルが人気集める

2015年5月27日(水)13時34分

5月26日、ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して1%を超える大幅上昇となった。好調な米経済指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)の年内利上げ観測が強まった。写真は、1万円札とドル紙幣、2009年11月撮影(2015年 ロイター/Yuriko Nakao)

[ニューヨーク 26日 ロイター] - 26日のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して1%を超える大幅上昇となった。好調な米経済指標を受け、米連邦準備理事会(FRB)の年内利上げ観測が強まった。

ドルは円に対して約8年ぶり高値を付け、ギリシャ財政問題ですでに重たくなっているユーロは対ドルで1か月ぶりに1.09ドル台を割り込んだ。

4月の米耐久財新規受注は、民間設備投資の先行指標となっている、非国防資本財から航空機を除いたコア受注が1.0%増と2カ月連続で増加した。3月の数字は0.6%増から1.5%増へ上方修正されている。

ドル/円は長期の抵抗線となっていた123円を突破し、2007年7月以来の123.32円に上昇。

アクション・エコノミクスの通貨調査部門ディレクター、ロン・シンプソン氏は「米国債利回りの上昇が見込まれていることが、円に対するドルの支援要因となっている」と指摘する。

その後発表された5月の消費者信頼感指数や4月の新築1戸建て住宅販売も市場予想を上回った。ドルの主要6通貨に対するドル指数<.DXY>は1.31%高の水準で取引されている。

終盤のユーロ/ドルは約1%安の1.0873ドルで、日中の取引レンジのほぼ下値水準。ギリシャ問題への懸念や独国債利回り低下が指摘されている。

前出のシンプソン氏は「この先何が起きるのか誰にもわからない。そのためユーロの上値は限られたものになるだろう」と述べた。

国際通貨基金(IMF)への資金返済期限が6月5日に迫る中、ギリシャのバルファキス財務相は26日、5日までには債権団との合意に達すると自信を示した。

ドル/円    終値   123.10/13

始値   122.66/67

前営業日終値   121.55/58

ユーロ/ドル  終値   1.0873/76

始値   1.0924/26

前営業日終値   1.0974/79


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