プレスリリース

シズルワードの2025年ランキング1位2位に、味覚系「うま味のある」「旨みのある」、食感系「ジューシー」「もちもち」、情報系「本格」「焼きたて」、感情系「幸せの」「ごほうび」

2025年08月22日(金)15時30分
株式会社ビー・エム・エフティーは、調査レポート『おいしいを感じる言葉 Sizzle Word 2025』を公開いたしました。

URL: http://bmft.co.jp/publication/reports/sizzleword2025/

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/519369/LL_img_519369_1.jpg
BMFT「おいしいを感じる言葉 Sizzle Word 2025」調査レポートを販売開始しました。

"シズルワード"とは食に関わる修飾語で、単語や簡単な字句のことです。
「もちもち」「ジューシー」「とろける」「濃厚」「うま味のある」「贅沢」「揚げたて」など、数多くの言葉があります。

シズルワードは大きく4つの領域にわけています。

味覚系:味覚・嗅覚に関わるワード
食感系:触覚・聴覚に関わるワード
情報系:食材・調理・製法・流儀に関わるワード
感情系:情緒・気分・エモーションに関わるワード

味覚系、食感系、情報系の3領域で2003年から調査してきました。
そして、2020年から感情系を加えた4領域で行っています。


<味覚系のランキング>
「うま味のある」「旨みのある」「ダシの効いた」が味覚系のトップ3

味覚系の1位は「うま味のある」です。
続いて、2位「旨みのある」、4位「旨味のある」がトップグループに並びました。
今年は同じ音の文字による違いを検証するため、"うま味""旨み""旨味"を入れています。
表現の違いによって、全体的な選好率にも微妙な違いがでています。

"うま味""旨み"と比較すると、「コクのある」はやや低く9位。

〈うま〉〈コク〉を組み合わせた表現違いの〈うま〉〈コク〉ワード、
5位「こくうま」、6位「コク旨」、7位「コクうま」は
「コクのある」単独よりも高い順位に位置しています。

〈うま〉〈コク〉ワードでは、10位「極うま」もトップ10入り。
表現違いを含めると、〈うま〉〈コク〉ワードがトップ10をほぼ占めています。

〈うま〉〈コク〉に並ぶワードとしては他に、
3位「ダシの効いた」や8位「濃厚」の〈濃〉系がトップ10にランクイン。
その下には同じ〈濃〉系で〈深〉を使ったワード、
13位「味わい深い」、16位「深みのある」が入ります。

11位「やみつきになる」、18位「クセになる」は
感覚によって脳の働きでおいしさを感じている言葉です。

12位「香ばしい」、17位「風味豊か」、19位「香り豊か」、
20位「風味のよい」の嗅覚に関わる言葉もトップ20にランクインです。

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/519369/LL_img_519369_2.jpg
味覚系ランキング トップ20

<食感系のランキング>
「ジューシー」「もちもち」「サクサク」が食感系のトップ3

食感系の1位は「ジューシー」です。
「ジューシー」は肉汁が溢れるなど、汁や液体の動きや広がりを楽しむ感覚です。

〈じゅ〉という音感のつながりでは、
焼ける様子や汁気の広がりを表す15位「じゅわっと」、20位「ジュージュー」も
上位にあがってきていて、〈じゅ〉が使われる言葉の料理や食べ物、
意味する感覚は広がっています。

食感系の中心であるオノマトペは感覚をそのまま言葉にしたもので、
擬音語と擬態語に分けられます。

2位「もちもち」、4位「もっちり」、5位「もっちもち」、6位「もっちもっち」
10位「もちっと」の〈もち〉系擬態語がトップ10に多く入っています。
今年は「もちもち」の強調表現「もっちもち」「もっちもっち」を加えていて
その違いを比較しています。

3位「サクサク」、14位「サクッと」は、〈さく〉系擬音語です。

オノマトペでは、上記〈もち〉〈さく〉のほかに、
7位「とろける」、8位「とろーり」の〈とろ〉系擬態語、
〈ふわ〉〈とろ〉の複合語で9位「ふわとろ」、
〈かり〉系擬音語の17位「カリッと」も上位です。

オノマトペ以外では、身体の部位を使った言葉もあります。
〈口〉を使った「口どけのよい」が12位、「口当たりのよい」が18位で
トップ20にランクインです。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/519369/LL_img_519369_3.jpg
食感系ランキング トップ20

<情報系のランキング>
「本格」「焼きたて」「贅沢」が情報系のトップ3

素材・製法・流儀など、食材や調理に関わる言葉が情報系です。

情報系の1位は「本格」です。
3位「贅沢」、4位「絶品」、7位「ご褒美」、12位「こだわりの」、
15位「プレミアム」、16位「本場の」など、食品・調理の製法や
位階・質の高さを表す流儀・様式の言葉がトップ20に多く入ります。

2位「焼きたて」、5位「揚げたて」、11位「炊きたて」は
調理・製法に関わる言葉で、
"出来立て"のおいしさの時間価値を表しています。

6位「新鮮」、8位「鮮度のよい」、9位「季節限定」は
食材や素材の新しさや、季節が限定されることの価値を表す言葉です。

料理の量感や豊かさを表す言葉では、「具だくさん」が13位に入ります。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/519369/LL_img_519369_4.jpg
情報系ランキング トップ20

<感情系のランキング>
「幸せの」「ご褒美」「気分があがる」が感情系のトップ3

感覚ではなく感情、"おいしい"を食べることで得られる情緒や気分です。
おいしいは「快」、まずいは「不快」。
おいしい飲食は「快」を通じて、気持ち、気分や情緒を動かします。

感情系の1位は「幸せの」です。
おいしい感覚をそのまま感情にすると「幸せ」になります。

2位は「ご褒美」。
6位「至福の」、8位「贅沢」など、"贅沢感"を表すワードが上位に入ります。

3位「気分があがる」、4位「元気が出る」、5位「満ち足りた」
9位「気分が高まる」は、気持ちを上げる"アップ"系の感情です。

これらアップ系と対になるのが、気持ちを落ち着かせる"鎮め"系ワード。
7位「癒される」、10位「ほっとする」、11位「心地よい」
12位「リラックス」が上位です。

画像5: https://www.atpress.ne.jp/releases/519369/LL_img_519369_5.jpg
感情系シズルワード トップ20

以上が、2025年のシズルワード、
<味覚系><食感系><情報系><感情系>をランキングで見た結果です。

2004年から2025年まで20年間の変化を
トップ20のランキング変化で見た動向など、
もう少し詳しい結果をこちらで見ることができます。

『おいしいを感じる言葉 Sizzle Word 2025』公式
http://bmft.co.jp/publication/reports/sizzleword2025/


『おいしいを感じる言葉 Sizzle Word 2025』報告書の構成

画像6: https://www.atpress.ne.jp/releases/519369/LL_img_519369_6.jpg
レポートの目次

調査概要は次のようになります。

【調査の方法】
・調査方法 :インターネット調査
・対象者 :15-69歳の一般男女
・サンプル数:1,800人
・調査期間 :2025年5月16日~22日
・調査地域 :全国


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

7月スーパー販売額3.1%増、単価上昇で 購買点数

ビジネス

独GDP、第2四半期は前期比-0.3%に下方修正 

ビジネス

ザッカーバーグ氏、マスク氏の参加打診断る 今年初め

ビジネス

スターバックス中国事業、株式売却先候補に2週間以内
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
特集:台湾有事 そのとき世界は、日本は
2025年8月26日号(8/19発売)

中国の圧力とアメリカの「変心」に危機感。東アジア最大のリスクを考える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果物泥棒」と疑われた女性が無実を証明した「証拠映像」が話題に
  • 2
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自然に近い」と開発企業
  • 3
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精神病」だと気づいた「驚きのきっかけ」とは?
  • 4
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
  • 5
    「このクマ、絶対爆笑してる」水槽の前に立つ女の子…
  • 6
    3本足の「親友」を優しく見守る姿が泣ける!ラブラ…
  • 7
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 8
    夏の終わりに襲い掛かる「8月病」...心理学のプロが…
  • 9
    米軍が長崎への原爆投下を急いだ理由と、幻の「飢餓…
  • 10
    海上ヴィラで撮影中、スマホが夜の海に落下...女性が…
  • 1
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに感染、最悪の場合死亡も
  • 2
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 3
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人」だった...母親によるビフォーアフター画像にSNS驚愕
  • 4
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 5
    「死ぬほど怖い」「気づかず飛び込んでたら...」家の…
  • 6
    頭部から「黒い触手のような角」が生えたウサギ、コ…
  • 7
    中国で「妊娠ロボット」発売か――妊娠期間も含め「自…
  • 8
    「まさかの真犯人」にネット爆笑...大家から再三「果…
  • 9
    【クイズ】次のうち、「海軍の規模」で世界トップ5に…
  • 10
    20代で「統合失調症」と診断された女性...「自分は精…
  • 1
    「週4回が理想です」...老化防止に効くマスターベーション、医師が語る熟年世代のセルフケア
  • 2
    こんな症状が出たら「メンタル赤信号」...心療内科医が伝授、「働くための」心とカラダの守り方とは?
  • 3
    「自律神経を強化し、脂肪燃焼を促進する」子供も大人も大好きな5つの食べ物
  • 4
    デカすぎ...母親の骨盤を砕いて生まれてきた「超巨大…
  • 5
    デンマークの動物園、飼えなくなったペットの寄付を…
  • 6
    ウォーキングだけでは「寝たきり」は防げない──自宅…
  • 7
    山道で鉢合わせ、超至近距離に3頭...ハイイログマの…
  • 8
    「レプトスピラ症」が大規模流行中...ヒトやペットに…
  • 9
    将来ADHDを発症する「幼少期の兆候」が明らかに?...…
  • 10
    「あなた誰?」保育園から帰ってきた3歳の娘が「別人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中