プレスリリース

ローランド元社長 菊本 忠男氏が米国MIDI Associationより「MIDI Lifetime Achievement Award(MIDI 生涯功労賞)」を受賞

2025年01月22日(水)16時00分
米国のMIDI規格管理団体であるMIDI Associationは、ローランド元社長であり、研究開発部門の責任者であった菊本 忠男氏の、電子音楽の発展への貢献を称え、「MIDI Lifetime Achievement Award(MIDI 生涯功労賞)」を授与し、全米NAMMショー(米国時間2025年1月21日~25日、アナハイム・コンベンション・センターにて開催)の会場内で表彰式が行われます。会場では、当社のCloud Business事業本部 Roland Future Design Lab 部長 兼 Consumer Research & Insights 部長であるポール・マッケイブが、菊本氏の代理で同賞を受け取ります。

画像1: https://www.atpress.ne.jp/releases/423491/LL_img_423491_1.jpg
菊本 忠男氏

画像2: https://www.atpress.ne.jp/releases/423491/LL_img_423491_2.jpg
「TR-808」開発当時の菊本 忠男氏

MIDI規格は、ローランドの当時の社長であった梯 郁太郎氏らが中心となって1983年に制定された電子楽器の演奏データを機器間で転送・共有するための共通規格で、現代における音楽制作に欠かせないプロトコルとなっています。梯氏は、その功績を称えられ、2012年に「Technical GRAMMY Award(テクニカル・グラミー・アワード)」を、元シーケンシャル・サーキット社 社長のデイブ・スミス氏と連名で受賞しています。

菊本氏は、ローランドの研究開発を主導する立場で、電子楽器や演奏情報を管理する機器間の通信方法を統一し、音楽の創造性と電子音楽の制作に革命をもたらした初期のMIDI規格の仕様設計に革新的な提案を行いました。

菊本氏は、1977年から2009年の30年以上にわたってローランドに勤務し、代表取締役社長や、技術開発担当専務取締役などを歴任しました。ヒップホップやテクノなど、新しい音楽ジャンルの誕生に大きく影響したと評価されているリズム・マシン「TR-808」(1980年発売)や「TR-909」(1983年発売)の開発を主導したことでその名が広く知られています。

画像3: https://www.atpress.ne.jp/releases/423491/LL_img_423491_3.jpg
菊本氏が開発を主導した「TR-808」(左)、 「TR-909」(右)

また、当時最新のデジタル技術を駆使し、「V-Piano」、「V-Synth」、「V-Guitar」など、画期的な電子楽器の開発に注力しました。

画像4: https://www.atpress.ne.jp/releases/423491/LL_img_423491_4.jpg
「V-Piano」(2009年発売)

菊本氏は、初期のMIDIの仕様設計について、複数の機器の演奏を同期させるために不可欠な「テンポ」、「スタート」、「ストップ」などのメッセージを追加することを提案しました。これは、現代の音楽制作、さらには今日も進化を続ける電子楽器を使った演奏パフォーマンスの鍵となるものです。


■ローランド代表取締役社長 CEO 蓑輪 雅弘のコメント
「技術革新と創造性の追求は、ローランドの研究開発ミッションの核であり続けています。このミッションは、ローランドの創業時から変わらず受け継がれており、菊本氏のような革新者によって推進され、音楽の未来を導き続けています。ローランドのチームは、音楽とテクノロジーの進化を目指し、さらなる未来に向けて重要な役割を担い続けることに誇りを感じています」


※ 画像は、ニュースリリース・ページ https://www.roland.com/jp/news/1130/ よりダウンロードいただけます。
※ 文中記載の会社名および製品名などは、各社の登録商標または商標です。
※ このニュースリリースに掲載されている製品情報や発売時期などは、発表日現在の情報です。発表日以降に変更される場合もありますので、あらかじめご了承ください。


詳細はこちら
プレスリリース提供元:@Press
あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米肥満薬開発メッツェラ、ファイザーの100億ドル買

ワールド

米最高裁、「フードスタンプ」全額支給命令を一時差し

ワールド

アングル:国連気候会議30年、地球温暖化対策は道半

ワールド

ポートランド州兵派遣は違法、米連邦地裁が判断 政権
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 3
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統領にキスを迫る男性を捉えた「衝撃映像」に広がる波紋
  • 4
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 7
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 10
    長時間フライトでこれは地獄...前に座る女性の「あり…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 10
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中