最新記事
シリーズ日本再発見

「誰にも負けたくない」...いつも「自然体」なヨシダナギが、笑顔の裏に秘める「信念」

2023年03月13日(月)10時40分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

nagi-9.jpg

作品は「自分ができる限られたこと」 提供:ヨシダナギ

「何でも食べる」とか「脱げる」という勇気は、私が他の人よりもあると思われている数少ない強みだと思っている。そこで弱さを見せてしまうと、「結局、コイツ何もできないじゃん」と思われるのがオチである。「美人でもなけりゃ、ろくに喋れもしないくせに、なんでコイツがメディアに出てるんだ?」と。

そのためにも、「何でも食べる」「脱げる」という自分の狭いフィールドでは、絶対に弱気は見せられないし、誰にも負けたくない。アフリカ人にも負けたくないと思っているくらいだ。

せめてそこで見栄を張らないと、私はただの〝ダメな人〞になってしまう。全般的にはダメダメだが、ごく一部のものすごくマニアックな部分が特化しているおかげで、なんとか人として認めてもらえているのが、今の私だ。

それなのに、その狭いフィールドですら勝負できなくなってしまったら、スタートラインに立つ前に失格宣告を受けたも同然である......。そういう自覚が、私にはある。

自分にできることは限られているからこそ、意地を張るべきところはとことん張っていないとダメだと思っている。



ヨシダナギの拾われる力
 ヨシダナギ[著]
 CCCメディアハウス[刊]

(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

日本経済「持ち直しの見方、変わらず」=植田日銀総裁

ワールド

大統領選後に拘束記者解放、トランプ氏投稿 プーチン

ビジネス

ドイツ銀行、9年ぶりに円債発行 643億円

ビジネス

中国は過剰生産能力を認識すべき、G7で対応協議へ=
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:スマホ・アプリ健康術
特集:スマホ・アプリ健康術
2024年5月28日号(5/21発売)

健康長寿のカギはスマホとスマートウォッチにあり。アプリで食事・運動・体調を管理する方法

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結果を発表

  • 2

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決するとき

  • 3

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレドニアで非常事態が宣言されたか

  • 4

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」.…

  • 5

    「目を閉じれば雨の音...」テントにたかる「害虫」の…

  • 6

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された─…

  • 7

    高速鉄道熱に沸くアメリカ、先行する中国を追う──新…

  • 8

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 9

    戦うウクライナという盾がなくなれば第三次大戦は目…

  • 10

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 3

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気を失った...家族が語ったハマスによる「拉致」被害

  • 4

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 5

    エジプトのギザ大ピラミッド近郊の地下に「謎めいた…

  • 6

    「EVは自動車保険入れません」...中国EVいよいよヤバ…

  • 7

    「隣のあの子」が「未来の王妃」へ...キャサリン妃の…

  • 8

    SNSで動画が大ヒットした「雨の中でバレエを踊るナイ…

  • 9

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 10

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決す…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 5

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 8

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中