最新記事
シリーズ日本再発見

スメハラを防げ──活性化する日本の「におい対策」市場

2019年06月06日(木)11時05分
高野智宏

12時間、無臭の息をキープするマウスウォッシュ

数ある体臭の中でも、特に忌み嫌われるのが口臭だ。実は先のアンケートで、体臭に続き票を集めたのが「ニオイ(口臭)」であり、得票率60.2%という結果になっている。

そこで、こんなマウスウォッシュ(洗口液)はどうだろう。「セレクトα(アルファ)」ブランドのNo.03「プロフレッシュ オーラルリンス」だ。米口臭予防医学の権威であるジョン・L・リクター博士が開発した、アメリカの歯科医が口臭治療に使用するマウスウォッシュであり、1回のケアで12時間もの間、無臭の息をキープするという。

メカニズムはこうだ。舌上で発生した口臭の根源である不良蛋白(食べ物カスやバクテリアの死骸など)に主成分のClO2(シーエルオーツー:二酸化塩素)が直接働きかけて口臭の発生を抑制し、しかも、発生したにおいまでも無臭化してくれるというもの。

筆者も試してみたが、キャップ1杯ほどの分量で約1分口をすすぐだけで、口の中がさっぱりした感覚に。マウスウォッシュにお馴染みの強いミントの香りなどはないものの、チェックしてもらった編集者によれば、「においは感じなかった」と口臭レスであることが確認できた。

それ以上に驚いたのは、起床後の口の状態だ。就寝前に「プロフレッシュ オーラルリンス」でうがいをすると、起床後はいつものような強いネバ付きがなく、口臭も実に軽度なもの。軽い水うがいだけで、口臭もきれいさっぱり無臭化してしまったのだ。

ちなみに「セレクトα」ブランドには、さらにユニークなマウスウォッシュもラインアップされている。No.02「ソーソーロ オーラルリンス」は、「お茶うがい」健康法をヒントに中国で開発(製品化はアメリカ)され、カテキンなど、お茶に含まれる成分を配合したもの。これでうがいをすることで、口腔内の汚れを吸着し、茶色の塊となって排出されるという画期的なマウスウォッシュだ。

日々の歯磨きに加え、これらのマウスウォッシュで口臭予防をすれば、世界に先駆ける欧米レベルのオーラルケアを実現できるというわけだ。

japan190606smell-2.jpg

(左)セレクトα No.02「ソーソーロ オーラルリンス」500ml/2,916円(税込)、(右)セレクトα No.03「プロフレッシュ オーラルリンス」500ml/2,916円(税込)

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

タイとカンボジアが攻撃停止で合意、トランプ氏が両国

ビジネス

FRB現行策で物価目標達成可能、労働市場が主要懸念

ワールド

トルコ大統領、プーチン氏に限定停戦案示唆 エネ施設

ワールド

EU、来年7月から少額小包に関税3ユーロ賦課 中国
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
特集:ジョン・レノン暗殺の真実
2025年12月16日号(12/ 9発売)

45年前、「20世紀のアイコン」に銃弾を浴びせた男が日本人ジャーナリストに刑務所で語った動機とは

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の脅威」と明記
  • 2
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出を睨み建設急ピッチ
  • 3
    受け入れ難い和平案、迫られる軍備拡張──ウクライナの選択肢は「一つ」
  • 4
    【クイズ】「100名の最も偉大な英国人」に唯一選ばれ…
  • 5
    【揺らぐ中国、攻めの高市】柯隆氏「台湾騒動は高市…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    首や手足、胴を切断...ツタンカーメンのミイラ調査開…
  • 8
    「前を閉めてくれ...」F1観戦モデルの「超密着コーデ…
  • 9
    人手不足で広がり始めた、非正規から正規雇用へのキ…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 2
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価に与える影響と、サンリオ自社株買いの狙い
  • 3
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だから日本では解決が遠い
  • 4
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 7
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 8
    キャサリン妃を睨む「嫉妬の目」の主はメーガン妃...…
  • 9
    ホテルの部屋に残っていた「嫌すぎる行為」の証拠...…
  • 10
    中国軍機の「レーダー照射」は敵対的と、元イタリア…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 6
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 7
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中