ベンチャーで地方創生、山形の「鶴岡モデル」成功の理由
冨田所長も「18年間、1ミリもブレていない」と話すように、県と市が一貫性を持って投資し続けていることは、大きな成功要因の一つにあげられるだろう。地方創生のためのR&D(研究開発)に対し、これほど長期にわたって投資が続けられていることは、極めて珍しく重要な差別化ポイントと言えるのではないだろうか。
そしてもう一つ、鶴岡モデルの大きな特徴としては、「ヤマガタデザイン」のような地域開発を手がける民間企業の存在が挙げられる。「山形、庄内で次の世代につなぐ街をデザインする」をミッションに、地域に必要なものをハードとソフトの両面から開発する会社として2014年に誕生した。
代表取締役を務める山中大介さんは、大手不動産デペロッパー出身。大型商業施設の開発などを担当していた。友人の父親である冨田所長、前述のSpiber関山代表との出会いによって、前職を退職し、鶴岡サイエンスパークに。
Spiberに一時入社するも、ある問題に直面する。サイエンスパーク内からベンチャーが生まれ拡張していくスピードに、行政主導による未整備地の開発速度が追い付いていない。当初の構想の21.5ヘクタールのうち、7.5ヘクタールしか着手されておらず、残り14ヘクタールが手付かず状態のままだった。民間主導で開発できないかというニーズが高まっていた。
想定していなかった課題だったが、「自分がやるべき仕事ではないか。目の前の困っている人に喜んでもらえる」。運と縁を強く感じ、開発を引き継ぐために立ち上がった。
そもそも地方創生、産業振興のためのサイエンスパークは、言い換えればそれ自体が一つのまちづくりだ。地域の利、ローカルインパクトを生み出すことが重要である。先端生命科学研究所の事業化はもちろん、地域に住む人たちとの間を断絶せず、コミュニティハブとなるような、その役割を担う人や機能が必要だと、山中さんは考えている。
そうして地元企業からの資金調達やバックアップもあり、完全地域主導によって誕生したのが、今年9月19日にグランドオープンした「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(ショウナイホテル スイデンテラス)」だ。
庄内平野の水田に浮かぶかのような美しいホテルで、設計は著名な建築家の坂茂氏が手がけた。「自然体で過ごす交流と滞在の拠点」がコンセプトとなっている。地域の人たちが気軽に足を運べる空間であると同時に、ビジネスホテルの予約が取りにくく需要も多いことから、ホテルの建設へと至った。


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