ヌーベルバーグを議論する黒沢清たちを横目に麻雀ばっかりやっていた......そんな僕の『勝手にしやがれ』体験
撃たれて絶命寸前のミシェルがつぶやく「本当に最低だ」を受けて、いきなりカメラ目線になって「最低って何のこと?」とパトリシアが言う有名なラストシーンも含めて、リアルな演技や自然な編集をゴダールはことさらのように否定する。ドヤ顔がちらつく。結論。僕はこの「意味ありげ」が嫌なのだ。
ピカソやシャガールの絵を見て、さっぱり分からないとぼやく人がいたら、意味など考えずに感じればいいのにと誰だって思うはずだ。それは分かる。僕もピカソやシャガールは大好きだ。でも僕は、映画館では絵画ではなく映画を観たいのだ。
『勝手にしやがれ』(1960年)
©1960 STUDIOCANALーSoーciete Nouvelle de CinematographieーALL RIGHTS RESERVED.
監督/ジャンリュック・ゴダール
出演/ジャンポール・ベルモンド、ジーン・セバーグ
<本誌2025年7月22日号掲載>
アマゾンに飛びます
2026年3月24号(3月17日発売)は「イラン革命防衛隊」特集。イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら
『ある日、家族が死刑囚になって』を考えるヒントにして 2026.03.11
脚本・監督も主演2人も素晴らしい......僕の大切な『オアシス』は奇跡を見せてくれる 2026.02.11
大評判作『ワン・バトル・アフター・アナザー』が感じさせるアメリカの「反復力」 2026.01.29
『私は確信する』が教える「確信」することの危うさ 2025.12.24






