コラム

プレイバックK-POP 2025 グローバルな人気がさらに拡大した1年

2025年12月22日(月)11時00分


 WOODZ / YouTube

今年、逆走でブレイクしたアーティストは?

④ WOODZ「Drowning」

WOODZ(ウッズ)は、現時点のK-POPシーンでもっとも注目すべきアーティストのひとり。2023年にリリースしたこの曲が今年、チャートを逆走。現在もヒット中で、韓国の主要チャートで1位を獲得している。大躍進のきっかけとなったのは、2024年10月放送のバラエティ番組『不朽の名曲2』。〈国軍の日特集〉という回でこの曲を披露したところ評判となり、チャートを逆走した。ちなみにウッズはソロ活動名で本名はチョ・スンヨン。2014年にプロデビュー後、紆余曲折あった苦労人である。この曲がヒットし始めた頃は兵役についていたが、夏に除隊。2026年はメガヒットを連発しそうだ。

⑤ PLAVE「かくれんぼ」

バーチャルアイドルグループ・PLAVEも今のK-POPシーンを語るうえで忘れてはいけない存在である。イェジュン、ノア、バンビ、ウノ、ハミンからなるこの5人組は、2023年3月に本国デビュー。バーチャルアイドルという話題性だけでなく、自ら作詞・作曲・振り付けを手掛ける実力派としても知られており、そのハイクオリティなサウンドと親しみやすいビジュアルが国境を越えて愛されている。2025年6月には日本ファーストシングル「かくれんぼ」をリリース。発売を記念して開かれた日本デビューショーケースでは、きらびやかなステージングと爽やかなトークで、会場を埋め尽くしたファンたちを喜ばせた。同曲のメロディラインやアレンジは初期のK-POPボーイズグループのような雰囲気があり、親子2世代でファンになるケースも多いかもしれない。


 PLAVE 플레이브 / YouTube


⑥ ALLDAY PROJECT「FAMOUS」

2025年に登場した新人の中でダントツの成績を残したのが、男女5人組のALLDAY PROJECTだ。韓国では、6つのデジタル音源配信サイトのデイリー/リアルタイムチャートでトップに輝き、さらにこれらのサイトのデータをもとに独自集計したiChartのウィークリー/リアルタイムチャートの1位を獲得することを「パーフェクトオールキル」と言うが、彼らはデビューしていきなり「FAMOUS」でパーフェクトオールキルを達成、大物ぶりをアピールした。この曲は、〈有名ではないが、すでに注目されている〉メンバーたちの自信と抱負を歌い上げたクールなダンスポップ。最近の洋楽でもてはやされているエスニックなムードも取り入れたのが魅力のひとつになっている。


 THEBLACKLABEL / YouTube


他にも前回のコラムで紹介したガールズグループ・NMIXXの「Blue Valentine」、大ヒット中のファサ(HWASA)「Good Goodbye」、韓国的な情緒たっぷりのファン・ガラム「I'm Firefly」、ウェブバラエティ番組から生まれた男女混成チーム・JAESSBEEの「きみとのすべての今この瞬間(Every Moment With You)」など、個人的には例年以上に気になる曲が多かった2025年。来年はどのような楽曲が人気を集めるのかは予想できないが、K-POPシーンがさらに成長・拡大するのは間違いないだろう。引き続きその動向を注視していきたい。

【関連記事】
【写真】世界で最も稼いだK-POPスター第1位は?
【動画】体重は53キロ...「太り過ぎ」で追放されたと暴露するK-POPアイドル
【動画】韓国美人インフルエンサー、ビキニ姿でソウルを疾走

プロフィール

まつもとたくお

音楽ライター。ニックネームはK-POP番長。2000年に執筆活動を始め、数々の専門誌・ウェブメディアに寄稿。2012年にはK-POP専門レーベル〈バンチョーレコード〉を立ち上げ、イ・ハンチョルやソヒといった実力派を紹介した。現在は『韓流ぴあ』『ジャズ批評』『ハングルッ! ナビ』などで連載。LOVE FMLuckyFM楽天ポッドキャストの番組に出演中。著書は『K-POPはいつも壁をのりこえてきたし、名曲がわたしたちに力をくれた』(イースト・プレス)ほか。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

独VW、中国車両の大半を小鵬と共同開発の新技術で生

ワールド

米ロ核軍縮条約失効、新たな軍拡競争の懸念 中国が対

ビジネス

独鉱工業受注、12月予想外の2年ぶり大幅増 基調改

ビジネス

海運大手マースク、今年は軟調な利益見通し 紅海航路
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 2
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染拡大する可能性は? 感染症の専門家の見解
  • 3
    グラフが示す「米国人のトランプ離れ」の実態...最新世論調査が示すトランプ政権への評価とは
  • 4
    エプスタインが政権中枢の情報をプーチンに流してい…
  • 5
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 6
    ユキヒョウと自撮りの女性、顔をかまれ激しく襲われ…
  • 7
    米戦闘機、空母エイブラハム・リンカーンに接近した…
  • 8
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 9
    アジアから消えるアメリカ...中国の威圧に沈黙し、同…
  • 10
    電気代が下がらない本当の理由――「窓と給湯器」で家…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    致死率は最大75%のニパウイルスが、世界規模で感染…
  • 7
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 8
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れ…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 6
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 7
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 10
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story