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なぜ? 温暖化で海氷が減少するなか、ホッキョクグマの栄養状態が近年「改善」していたと判明
Jane Rix/Shutterstock
<気候変動のシンボルとして影響が懸念されてきた海氷依存種。実際に気温は上昇して海氷も急速に減少しているが、なぜホッキョクグマの栄養状態は良くなっているのか?>
[ロンドン発]過去数十年間、北極圏の気温上昇は世界平均の2~4倍に達し、海氷が急速に減少しているにもかかわらず、一部地域のホッキョクグマの栄養状態が良くなっていることがノルウェー極地研究所のジョン・アールス博士らのチームの調査で分かった。
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地球温暖化は北極の生態系、特に北極固有の海氷依存種アザラシ、イッカク、シロイルカ、ホッキョクグマへの影響が懸念されてきた。バレンツ海(北極海の一部)周辺は一部で10年当たり摂氏約2度という他の北極圏よりも高い気温上昇を記録、海氷喪失の速度も2倍以上速い。
先行研究では西ハドソン湾やボーフォート海南部では海氷減少に伴うホッキョクグマの栄養状態の悪化や生存率の低下が報告されている。対照的にチュクチ海のホッキョクグマは海氷が減少しているにもかかわらず栄養状態を保っていた。
栄養状態は95~00年ごろ急激に悪化した後に改善
アールス博士らのチームは1992~2019年にかけスバールバル諸島で毎年、調査を実施。05年以降、海氷の消失時期は95〜00年に比べ約1カ月早まり、氷のない期間は約100日増えていた。捕獲したホッキョクグマ770頭を調べた結果、栄養状態を測る脂肪量は増えていた。
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